【NHKマイルC】ラウダシオン 産駒初の重賞獲りへあるぞ大駆け 出遅れ癖も解消
「NHKマイルC・G1」(10日、東京)
リアルインパクト初年度産駒のラウダシオン。父と同じ年に種牡馬デビューしたキズナ、エピファネイア産駒は重賞やG1勝利を挙げているが、産駒の重賞勝ちはない。しかし、東京芝マイル戦は父が11年NHKマイルC3着、安田記念Vと現役時代に最も輝いた舞台。血統背景から適性は十分あるはず。父の勝てなかったレースで、大きなタイトルをつかみ取る。
NHKマイルC3着、そして史上唯一3歳馬として安田記念を制したリアルインパクトを父に持つラウダシオン。3歳の東京マイル戦で存在感を発揮した快速馬の初年度産駒が、父の獲れなかったタイトルを狙う。
前走のファルコンSは2着に敗れた。それでも担当の登藤助手は「厳しい流れのなか、1番人気でマークされていたのでしょうがない。内容的には良かった」と悲観するそぶりはない。出遅れ癖も解消した。「ゲートの出が悪いのではなく、中が悪いんですよね。でも態勢さえ整っていれば大丈夫。ジョッキーが前走、前々走と整えてくれました」。2走前のクロッカスSではハナを奪って一気に逃げ切ったように、ここ2戦で武豊が、課題を払しょく。鞍上が代わっても、この経験は今後に生きるに違いない。
「走る時に自分でバランスが取れているかどうか。前のめりになっていなければ上向いている」と同助手が調子のバロメーターを挙げ、「先週の水曜(4月29日)からバランスが取れてきた」と好感触。その1週前では、M・デムーロを背に、栗東CWを抜群の手応えで駆け抜けた。斉藤崇師も「ミルコも感じ良かったと言っていた。順調です」と納得の表情。自身、そして父に産駒として初の重賞を大舞台でプレゼントへ。準備は着々と整いつつある。