【新潟大賞典】デビュー2年目・菅原明良が待望の重賞初挑戦
「新潟大賞典・G3」(10日、新潟)
デビュー2年目の菅原明良騎手(19)=美浦・高木=が、メートルダールで待望の重賞初騎乗。「まだ全然実績もないのに、声を掛けていただいてありがたいです」と笑顔で周囲に感謝した。
ルーキーイヤーの昨年は31勝をマーク。ハイレベルな同期の中で関西の斎藤(44勝)、岩田望(39勝)に次ぐ3位の成績を残した。ところが“好事魔多し”-だ。さらなる飛躍を期した今年だったが、1月13日の中山競馬で落馬。右大腿骨頚部骨折などの重傷を負うアクシデントに襲われた。
同期が勝ち星を伸ばしていく中、「レースに乗りたくて仕方なかった」と焦る気持ちもあったが、その時間を無駄にはしなかった。自身のレースを何度も振り返り、復帰の日に備えていた。4月11日の福島競馬で復帰すると、2戦目で勝利を飾った。
メートルダールには1週前リハに騎乗し、「さすがオープン馬という感じでした」と好感触。近走こそさえないが、17年の同レース3着馬で、18年新潟記念でも2着と、新潟芝2000メートルでは実績を残している。「頑張ります」とキッパリ。ブレーク中の横山武に続く関東期待のホープが、奮闘を約束した。(デイリースポーツ・村上英明)