【NHKマイルC】ルフトシュトローム無傷戴冠へ 馬なりもレーン好感触「いい調教」
「NHKマイルC・G1」(10日、東京)
G1請負人・レーンを背に6日、3戦無敗のルフトシュトロームが最終リハに臨んだ。
時折、小雨が混じる美浦W。ゆったりスタートを決めると、初コンタクトの人馬は上手に息を合わせながらコーナーを回って行く。ラスト400メートルでややペースを上げたが、その後は手応えを確かめるように軽くGOサインを送っただけ。ほぼ馬なりのまま、5F68秒9-39秒0-12秒5のタイムでフィニッシュラインを通過した。
引き揚げてきた鞍上は「いい調教だった。気持ち良くできたね」と好感触を伝えた。昨年の有馬記念で、リスグラシューをVへ導いた豪州の若き天才。短期免許での来日は昨春に続いて2度目だが、3週間で既に12勝と存在感を誇示している。
今回、ともに“勝利”の二文字を追うパートナーも、ここまで全て違う騎手&違うレース内容で3連勝と、天才ぶりを発揮している。「まだまだポテンシャルが上がってくると思うけど、現時点でも若さがあっていい」と高く評価する。
G1初挑戦。しかも、初の左回りである府中が舞台とクリアすべき面も多いが、「東京のマイルはいい選択だと思う。いろいろな競馬をしてきているので、(乗り方は)決めずに乗りたい。どのG1でも勝つのは難しいが、頑張りたいね」と力強い。好メンバーがそろい、混戦ムード漂う3歳マイル王決定戦。その手綱さばきにも注目が集まる。