【新潟大賞典】トーセンスーリヤ重賞初挑戦で初V 横山和が好判断「描いた通り」

 「新潟大賞典・G3」(10日、新潟)

 好位の4番手から進んだ10番人気のトーセンスーリヤが、最後の直線で内から抜け出して快勝。初めての重賞挑戦で鮮やかに初タイトルを獲得した。管理する小野師は11年3月の開業以来、初のJRA重賞制覇となった。7番人気のアトミックフォースが2着、14番人気のプレシャスブルーが3着に入り、1番人気のレッドガランは6着に敗れた。

 道中はインの4番手から進んだトーセンスーリヤを、最後の直線で横山和は迷うことなく内へエスコートした。開幕週にしては内めの芝が生えそろっておらず、各馬が真ん中から外を回る中、思い切って内を突いた好判断が光った。逃げたアトミックフォースを直線半ばでかわすと、鞍上の右ムチに応えてさらに末脚を伸ばす。後続に1馬身半差をつけてゴールした瞬間、右手で力強いガッツポーズが飛び出した。

 横山和は「レース前から思い描いた通りの競馬ができました。最後までしっかり伸びていましたし、馬の状態は本当に良かったですからね」と会心のレース運びにしてやったり。18年8月のエルムS(ハイランドピーク)以来の重賞2勝目に笑顔満開だ。

 管理する小野師にとっても、管理馬延べ15頭目の出走でJRA重賞初勝利。コーリンベリーで15年11月のJBCスプリント・Jpn1(大井)などを勝っていたが、11年3月の開業以来、10年目での待望のタイトル奪取となった。「まだ成長しているし、折り合いがつくようになったのが大きい。このあとは放牧に出す予定。次走のローテーションは白紙だが、もう一つ上を目指していきたいね」と大きな期待を寄せた。

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