【競輪】転身組の成功者・武田豊樹から原大智にエール「これからが勝負」
15日の広島競輪「ルーキーシリーズ2020」で競輪選手デビューを果たす、2018年平昌五輪フリースタイルスキー・男子モーグル銅メダリストの原大智(23)=宮城・117期・A3=を特集する。3月に特別選抜入学試験で入所した日本競輪選手養成所を卒業。モーグルと競輪の“二刀流”に挑む原に、訓練生時代の苦労や今後の抱負などを聞いた。
他競技からの転身で最も成功したのは武田豊樹(46)=茨城・88期・S1=だ。スピードスケートで02年ソルトレークシティー五輪に出場後、原と同じく特別選抜試験に合格して03年に競輪選手となり、14年には優勝賞金1億円の競輪界最高峰レース・KEIRINグランプリを制した。
武田に原の印象を聞くと「宮城で夏合宿をした時にあいさつをしてくれた。そういう選手が増えるのはうれしい」と歓迎しながらも「別の競技で一流になった選手にとって今は歯がゆいと思う。モーグルと競輪は全然違うからね」と気遣った。
“二刀流”については「自分も最初はやろうと思ったけど、できなかった。中途半端にならないようにどちらの世界でも頑張ってほしい」とエールを送り、「これからが勝負。チャンスがあれば連係したい」と競輪場での再会を心待ちにしていた。