【競輪】平昌五輪モーグル銅の原大智は予選敗退 「悔しい。自分を殴りたい」
「競輪ルーキーシリーズ2020・若鯉賞争奪戦」(16日、広島)
2018年平昌五輪の男子モーグル銅メダリストで、15日に競輪選手としてデビューした原大智(23)=宮城・117期・A3=が16日、広島競輪12Rに出走した。2走目は5着でゴール。2走合計ポイントは1で、決勝に進出することはできなかった。
5番車の原は周回中4番手。後方で構えていた中村隆生(栃木)、田典幸(熊本)が上昇し、残り2周からペースアップしたが、原は6番手に下げたうえ、やや立ち遅れてしまう。最終ホームで全体にペースが落ちたが、原は仕掛けることができないだけでなく、流れにも乗れず、最後方の長谷部龍一(岐阜)にまで抜かれてしまう。1着は最終2角3番手からまくった町田太我(広島)で、原は早めに出切って脚を使った田、中村だけをかわして5着だった。
レース後、原は「(最終ホームで)詰まったときに出る勇気がなかった。何もできなかった。後悔しかない。自分を殴りたいくらいです」と悔しさをあらわにした。ただ、競輪は予選を敗退しても、最終日までレースに参加しなければならない。「まだレースを勉強させてもらえると思って、プラスにとらえます。もちろん1着を取ることが大前提で、後悔するようなレースもしたくないです」と最終日に向けて前を向いた。
17日の原は7Rの一般に出走。デビュー初1着へ、気迫あふれる競走を披露するはずだ。