【オークス】マルターズディオサ反撃へ闘志 前走敗因明らか、順調ぶりアピール
「オークス・G1」(24日、東京)
厩舎一丸となって樫の頂点へ-。フローラSの覇者ウインマリリン、チューリップ賞で2歳女王を差し切ったマルターズディオサ、そしてアネモネSを制したインターミッション。今年の天皇賞・春などG16勝の実績を誇る関東の手塚厩舎が、樫の舞台に“3人娘”を送り出す。いずれも好勝負を予感させる逸材。20日の最終リハでは、豪華3頭併せで大一番への態勢を整える。
マルターズディオサが反撃に燃えている。チューリップ賞を制し、意気揚々と向かった桜花賞はまさかの8着惨敗。ただ、「良馬場なら、あそこまで負ける馬じゃない」と手塚師。雨にぬかるんだ1冠目を振り返り、敗因を馬場に求めた。
実際に2走前には、阪神JFで大きく離されたレシステンシアを、ゴール前で鮮やかに差し切った。その2歳女王がその後、桜花賞→NHKマイルCでともに2着と世代上位の力を示したのなら、能力的に何ら気後れすることはないはずだ。
「さすがに(レース後の)1週間ぐらいは疲れが残ったけど、先週の追い切りではいい雰囲気だった。もう立ち直っているよ」とトレーナー。極悪馬場を走った反動もなく、大一番へ向けての順調ぶりをアピールした。
未知なる距離への挑戦に「3歳の牝馬同士だし、立ち回りひとつ。あとは良馬場でやりたいね」と指揮官。19日の朝はあいにくの雨降りとなったが、週末の好天を願いながら「人気が下がるようなら気楽にいける。地力はトップクラスだからね」と、決してファイティングポーズは崩していない。