【オークス】ウインマリリン桜女王撃破へ 悪条件乗り越える精神力が大きな武器

 「オークス・G1」(24日、東京)

 厩舎一丸となって樫の頂点へ-。フローラSの覇者ウインマリリン、チューリップ賞で2歳女王を差し切ったマルターズディオサ、そしてアネモネSを制したインターミッション。今年の天皇賞・春などG16勝の実績を誇る関東の手塚厩舎が、樫の舞台に“3人娘”を送り出す。いずれも好勝負を予感させる逸材。20日の最終リハでは、豪華3頭併せで大一番への態勢を整える。

 砂ぼこりが舞い上がる直線。強烈な向かい風をモノともせず、フローラSで重賞初制覇を飾ったウインマリリン。本番と同じ東京コースで結果を出したことから、その注目度は一気に増している。

 手塚師は「ジョッキーもうまく乗ってくれたね」と、自身も重賞初Vとなった横山武の好騎乗をたたえる。ただ、その後に騎乗停止処分を受け、本番での騎乗がアウトに。代役を父である横山典が務めることになった。1週前の13日に初コンタクトを取った鞍上は「外から見ていた印象よりも、実際に乗って動かしてからがいいね。ひと言で“いい馬”」と、かなりの手応えに目を細めた。

 デビューから3戦目までは全て中山コース。前々走のミモザ賞では、降雪により2日延期となるアクシデントもあったが、メンバー最速タイの強烈な末脚を繰り出して快勝。そして、強風が吹き荒れる中での前走の勝ちっぷり。まだ幼さも残るこの時期の3歳牝馬にとって、この精神面の強さは大きな武器になる。

 早くからトレーナーが「オークスに行きたい馬」と話していた一頭。それが現実となった。「(レースの)間隔は詰まり気味だけど、カイバは落ちていない。使うたびに体つきも良くなっている」と期待は膨らむばかりだ。「桜花賞馬は強いし、まだ一線級と戦ったことがないから」と実績馬に敬意を払いつつも、「それだけに楽しみはある」と自信ありげな笑みを浮かべた。

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