【オークス】デゼル、キャリア最少3戦目Vイケる!友道師「追うたびに良くなる」
「オークス・G1」(24日、東京)
最少キャリアVを狙うデゼルは20日、栗東坂路を軽やかな脚取りで駆け上がり、万全の仕上がりをアピールした。無傷の2連勝でスイートピーSを制した良血馬。桜の女王撃破へ、視界は良好だ。ウインマリリンは美浦Wで、同レースに出走する僚馬2頭と3頭併せ。キビキビとした動きを見せた。
桜の女王へ、堂々と挑戦状をたたきつける。デゼルは栗東坂路をゆったりと駆けだし、徐々にペースを上げ、最後は気合をつけられると、スッと脚を伸ばしてフィニッシュした。4F54秒2-39秒4-12秒6。腰回りはしっかりと張りを保ち、背中もしなやかに見せる。友道師は「状態は万全で出せると思っている。デビュー前から追うたびに良くなっていて、まだ右肩上がりが続いている」と状態に自信ありだった。
無傷2連勝でスイートピーSを制し、本番への切符をつかんだ。前半1000メートル通過が61秒1のゆったりとした流れのなか、最後の直線では13番手からメンバー最速の上がり32秒5を駆使して、一気に前をとらえると、最後は後続に1馬身3/4差。トライアルではレベルの違いを見せつけた。指揮官も「輸送など、初めてをいろいろ経験したレースだったが、こっちが思っていた以上でしたね。ジョッキーがゴーサインを出してから、素晴らしい脚だった」と高く評価した。
父にディープインパクト、母に14年の仏1000ギニーと仏オークスの2冠に輝いたアヴニールセルタンを持つ良血馬。友道師は「血統的にも、この2走の内容的にも、距離は持つだろうし、引き続きレーン騎手が乗れる。大丈夫だと思っています」と力を込める。
キャリア3戦目でのVなら、史上最少キャリア記録。無敗の桜花賞馬デアリングタクトをはじめ、ライバルは強力だが、これまでのパフォーマンスと血統背景からも、自然と期待が高まる。「この血統で、日本のオークスも」。トレーナーの野望は決して夢ではない。