【オークス】ミヤマザクラ満開リハ 初距離に意欲!武豊「いい方へ出る気もする」
「オークス・G1」(24日、東京)
強く追う必要はない。ミヤマザクラの最終調整はソフトな追い切りに終始した。21日、開門直後の栗東坂路に登場した芦毛の重賞ウイナーが、前を行くリシュブール(5歳2勝クラス)を目掛けて軽快に駆け上がる。自らハミを取り、馬なりで1馬身先着のフィニッシュ。4F56秒3-39秒5-12秒2をマークした。「予定通り。先々週と先週である程度つくっているので馬主体で。いい動きだった」。藤原英師も満足げにうなずいた。
桜花賞は道悪がこたえて5着に敗れた。「ディープ産駒だから。馬場が悪化し過ぎた。それでも、能力のあるところは見せた」と指揮官は振り返る。千八でデビューし、距離を二千に延ばした2戦目をレコード勝ち。長い距離での活躍を描き、プランを進めてきただけあって、初の2400メートルに意欲満々。「福永(今回は武豊)も“二千以上がベスト”と。折り合いについても、世界の武豊なので何の問題もない」と力強く言い切った。
バトンを受ける名手も期待を込める。「1週前追い切りは感触を試す感じで、いい追い切りができた。実力がある牝馬の印象。2000メートルはクリアしているし、(2400メートルは)いい方へ出る気もする」と手応えをつかむ。
枠順は5枠10番。トレーナーは「理想的な競馬をしやすい枠に入ってくれました」と歓迎し、「いい馬場でやりたい」と良馬場を望む。デイリー杯クイーンCを制した府中で、季節外れのサクラを咲かせる。