【日本ダービー展望】コントレイルが史上7頭目となる無敗での2冠達成を狙う
「日本ダービー・G1」(31日、東京)
中心はコントレイルだ。無敗の2歳王者同士の対決に注目が集まったクラシック第1弾の皐月賞。ゴール前で鋭く伸びて、朝日杯FS覇者のサリオスとの一騎打ちを制し、ホープフルSに続くG1連勝を飾った。無敗での“皐月賞&ダービー”2冠達成となれば、05年の父ディープインパクト以来15年ぶり7頭目の快挙。矢作師は「走るたびに私を含めて厩舎スタッフに自信をつけさせてくれるし、課題もクリアしてくれる」と成長ぶりに目を細める。偉大な父にどこまで近づけるか。
逆襲に燃えているのがサリオス。前走で初めて土がついたが、3着以下には3馬身半差をつけたように、G1馬にふさわしい走りは見せた。今回はサウジアラビアRCを1分32秒7のレコードタイムで快勝した府中が決戦の地。森助手は「結果の出ている東京へ変わるのはプラスです」と歓迎する。
皐月賞3着のガロアクリークもコース変わりは歓迎のクチ。東京での新馬戦では鋭い決め手を発揮しており、瞬発力勝負となった中山のスプリングSでも上がり3F33秒8を繰り出して重賞初制覇。持ち味を存分に発揮できるはずだ。
他では、前走のNHKマイルCでは展開が向かず大敗したものの、毎日杯を強い内容で勝ったサトノインプレッサをはじめ、弥生賞覇者で皐月賞5着からの巻き返しを図るサトノフラッグ、共同通信杯を制した東京で前進が期待できるダーリントンホール、皐月賞をパスしてダービーに照準を絞ったワーケアに注目したい。