【ボート】兄に続いた!篠崎仁志が5回目の優出でSG初制覇!史上2組目の兄弟SG覇者誕生
「ボートレースオールスター・SG」(31日、住之江)
史上2組目の兄弟SG覇者の誕生だ。インから1Mを先マイした篠崎仁志(32)=福岡・101期・A1=が、そのまま逃げ切ってSG初優勝。優勝賞金3900万円を手にした。
念願のSG制覇を決めた。篠崎はインからコンマ12の快S。1Mを先取りすると、好仕上がりのエンジンが栄冠へとエスコートしてくれた。「緊張から解放された感じ。まだ実感はない」と新王者は涙をこぼしながら喜びを表現した。
SGの予選トップ通過は、これが2回目だった。最初の17年オーシャンカップでは準優6着。だが、今回は準優もきっちり逃げ切って、5回目のSG優出で頂点へ駆け上がった。
優勝戦での対決こそ実現しなかったが、すでに兄の元志はSG2冠。兄弟がそろってSG覇者となるのは、松尾泰宏・幸長(ともに引退)以来、史上2組目だ。「今回は絶対に決めてやろうと思っていた」と背中を追い続けた兄と肩を並べた。「まだ追い付いてはいないと思うが、注目されるなら、そこには応えていきたい」とボート界を2人で引っ張っていく覚悟を誓った。
昨年の8月末、メモリアルの準優でFを切り、SG4節を除外されるペナルティー。苦労も味わったが、今回のSG復帰戦で美酒に酔った。「日本が世界が大変なときに売り上げが支援に活用される。微力ながら貢献できることも走る意味、モチベーションにした」と明かす。無観客で開催された異例のオールスター。「次回は歓声を浴びながら優勝したい」と新チャンピオンは、これからもファンの期待に応える走りを誓った。
また、SGVを飾った弟を見ながら、兄の元志は、目頭に涙を浮かべながら喜んだ。「デビューしてからいつも僕と比較されて苦しい思いをしていたのを見ていたので、やっとこの日が来て良かったと思う。きょうだけは“絶対に勝て”と思っていた」と、弟のSG初制覇を祝福し、「僕も気持ちを入れ直して頑張りたい」と、弟の活躍に刺激を受けていた。