「泣きそうになった…」戦列復帰の岩田康がV
今週の函館競馬で戦列に復帰した岩田康誠騎手(46)=栗東・フリー=が、14日の函館8Rで1番人気のアドマイヤポラリスを勝利に導いた。4月26日の京都1Rで落馬。右上腕部骨折、肋骨を13本骨折などの重傷で休養していたが、約1カ月半でスピード復帰を果たした。
道中は後方2番手で脚をため、勝負どころの3角から外めを回って進出。最後はワールドウインズとの追い比べを鼻差で制した。「少頭数なので慌てず、この馬のペースで競馬をした。最後は(近藤)会長が背中を押してくれたのかな。ゴール前はごっつ伸びてくれた」と、同馬の前オーナーでもある故・近藤利一氏に思いをはせた。
13日に復帰して5戦目でのV。「きのう返し馬をしたら泣きそうになった。たかだか1カ月半やけど、すごく長く感じて…。オークスとダービーを見ていて、“何で自分はあそこにいないんや”と思った。まあ、こういうのは日にち薬やからね。来週は100%で乗りたい」と決意を新たにしていた。