【宝塚記念】サートゥルナーリア進化止まらず ルメール実感「体が大きくなった」

 「宝塚記念・G1」(28日、阪神)

 サートゥルナーリアが、3つ目のG1タイトル奪取を狙う。父がG1・6勝のロードカナロアなら、母は日米オークスを制したシーザリオ。きょうだいに菊花賞とJCを制したエピファネイア、朝日杯FS勝ち馬リオンディーズがいる豪華血統だ。そんな期待を裏切らず、デビューから無傷の4連勝で皐月賞を制覇。ただ、ダービーは出遅れて4着、天皇賞・秋もレース前にイレ込み6着。G1勝ちは、皐月賞以来遠ざかっている。

 ただ、課題だった気性面も徐々に成長し、有馬記念2着や金鯱賞Vにつながった。小滝助手は「ゲートも最近は問題ない。バランス、体幹、気持ちなど全部が整っている」と不安がないことを強調。ルメールも半年ぶりにコンビを組んだ前走に、「大人になってリラックスしていた。乗りやすかった」と自信を深めた様子だ。

 約3カ月ぶりの実戦に向けて、準備は万全だ。17日の栗東CWでの1週前追い切りは、先行した2頭を並ぶ間もなくかわし、ラスト1Fは破格の11秒3と強烈な瞬発力を見せた。またがったルメールも「体が大きくなったと思いました。リラックスしていて、反応もすごく良かった。フットワークもスピードも速くて、気持ちが良かった」と笑顔をのぞかせた。

 ファン投票では3位に支持された。「すごくいい脚を使う。2200メートルも問題ないし、内回りもいい。これまではトップのポテンシャルを見せていなかった。まだレベルアップできると思う」と鞍上は自信満々。母超えのG1・3勝目へ-。新たな伝説はここから始まる。

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