【POG】2歳戦独断評価 クラシック級の走り!完勝ダノンザキッドにS評価進呈
2歳新馬戦が前週末、東京、阪神、函館の3競馬場で計8レースが行われ、28日の阪神5R・芝1800mでは、ジャスタウェイ産駒のダノンザキッド(牡、栗東・安田隆)が他を圧倒する脚力を示して完勝した。同日の函館・5R・芝1200mでは新種牡馬クリーンエコロジー産駒のディープエコロジー(牝、美浦・宮田)が勝ち、父にうれしいJRA初白星を贈った。
2番人気に支持されたダノンザキッドは、1分48秒3(稍重)のタイムでデビュー勝ち。道中は好位の外めを追走。4角を勢い良く通過して直線に向くと、やや内に切れ込むような形で抜け出し、先頭に立ってからは独走。ほぼ馬なりで後続を離し、3馬身差をつけてフィニッシュした。2着は3番人気のワンダフルタウン。1番人気に支持されたモーリス産駒テンバガーは、2着から2馬身差の3着に敗れた。北村友は「能力は感じていました。ケイコと違い、レースでは楽について行くことができて、手前もしっかりと変えてギアも入った。強かったと思います」と快勝劇を振り返った。安田隆師は「夏は使わずに秋へ備えます」とさらなる成長に期待した。(評価S)
先週の新馬戦勝ち馬評価一覧
スライリー(牝、父オルフェーヴル、美浦・相沢)
土曜東京、5R・芝1800m、石川「追い切りで目立つ動きはしていなかったけど、息の入りは良かった。オルフェ産駒で神経質なところがあるので、そこを気をつけていって成長してくれれば」(評価B)
メイショウイチヒメ(牝、父メイショウボーラー、栗東・飯田祐)
土曜阪神、5R・芝1200m、武豊「3コーナーでヒヤッとしたけど、あとは余裕を持って運べた」と笑顔。母も管理した飯田祐師は「この血統での活躍はファンの方も喜んでくれると思う。これから距離にチャレンジしたい」(評価B)
フォドラ(牝、父ロードカナロア、栗東・牧浦)
土曜函館、5R・芝1200m、亀田「ハナに立って物見をしていたし、早めに抜け出す形になりましたが、最後まで余裕がありました。使ってさらに良くなってくると思います」(評価B)
ルーチェドーロ(牡、父マクフィ、美浦・高橋裕)
土曜函館、6R・ダート1000m、横山武「最後の100mは流す余裕があってのレコード勝ち。完勝でしたね」(評価B)
ロードマックス(牡、父ディープインパクト、栗東・藤原英)
日曜東京、5R・芝1600m、岩田望「いいスタートが切れて、最後もいい伸び。こういう馬場でもしっかり走ってくれましたね」、藤原英師「ディープ産駒だし、これからどんな成長をするかだね」(評価B)
ニーヨル(牡、父シニスターミニスター、美浦・畠山)
日曜東京、6R・ダート1400m、柴田大「直線では物見をしている感じで余裕があった。すごくいい馬で、先々が楽しみ」(評価C)
ディープエコロジー(牝、父クリーンエコロジー、美浦・宮田)
日曜函館、5R・芝1200m、菱田「いいスタートを決めて自分のリズムで運べました。能力の高いところを見せてくれました」(評価C)
(評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階)