【函館2歳S展望】モンファボリ一番星だ
「函館2歳S・G3」(18日、函館)
2歳世代最初のJRA重賞。12年から函館開催のスタート時期が早まり、3週繰り上がって行われている。直近10年の連対馬20頭中19頭が、同じ函館からの臨戦過程。他場からの参戦は分が悪く、割り引きが必要だ。また、ステップ別では昨年こそ未勝利組のビアンフェが勝利したが、新馬V組が8勝、2着6回、3着8回と断然だ。
主役はフランケル産駒のモンファボリ。新馬戦は抜群のスタートでハナを奪い、直線ではリードを広げて5馬身差でゴール。1分8秒7の2歳コースレコードで初陣を飾った。2着馬が既に未勝利戦を勝ち上がっており、レベルも高い。412キロと体は小さいものの、速力は一枚上。世代初の重賞ウイナーの座に最も近い存在だ。
連闘策で挑むカイザーノヴァにも注目。新馬戦は中団追走から、直線で外へ持ち出すと、一気の加速で2着馬を並ぶ間もなくかわした。新種牡馬モーリス産駒はJRA22戦目で待望の初勝利。レース後、参戦を表明したが、勝算があっての決断だろう。母は09年覇者ステラリード。母子制覇を成し遂げるか。
初戦はモンファボリの2着に敗れたものの、2戦目で順当に勝利を手にしたホーキーポーキー。ロケットスタートを決めて、ハナに立つと、マイペースの逃げ。ゴール前で詰め寄られたが、遊びながら走っている感じで着差以上に余裕があった。V争いを狙える位置にいる。
父ロードカナロア譲りのスピードを見せつけて新馬Vを飾ったフォドラ。斤量増が鍵になるが、牝馬の活躍が目につくだけにマークは外せない。新馬戦を逃げ切ったディープエコロジーにも注目したい。