【POG】2歳戦独断評価 快勝のヨーホーレイクらにA評価
2歳新馬戦が前週末、福島、阪神、函館の3競馬場で計10レース行われ、11日の阪神5R・芝1600mでは、19年セレクトセールで1億7820万円(税込み)の高値をつけたドゥラメンテ産駒のダノンシュネラがデビュー勝ち。12日の阪神5R・芝1800mでは、ディープインパクト産駒の良血ヨーホーレイクが期待に応えて快勝した。
08年ボレアスから、11年連続でディープインパクトの遺伝子にこだわり続けた血統馬が期待通りの走りを見せた。武豊騎乗の1番人気ヨーホーレイク(牡、父ディープインパクト、栗東・友道)が、1分51秒4のタイムでメイクデビューを快勝。ゆったりしたスタートから道中で4番手まで押し上げると、直線はしっかりした脚取りで後続の追撃を封じ込んだ。この勝利で母クロウキャニオンの産駒は07年キラウエア(父キングカメハメハ)から12世代全てが勝ち上がり、13年ラベンダーヴァレイから6世代連続の新馬勝ちとなった。3/4馬身差の2着は2番人気のセファーラジエル、さらに2馬身半差の3着には5番人気のピエスが入った。武豊は「非常に気性が素直で、調教通り、最後までしっかりと走ってくれました。まだ全体的に幼いから、本当に良くなるのは先だと思います」と将来性を高く評価した。(評価A)
先週の新馬戦勝ち馬評価一覧
ドゥラモンド(牡、父ドゥラメンテ、美浦・手塚)
土曜福島、5R・芝1800m、レーン「ベストの馬場ではなかったが能力で勝った」、手塚師「まだ余裕があったね。次走は未定」(評価B)
ブルーバード(牝、父リーチザクラウン、美浦・中舘)
土曜福島、6R・芝1200m、柴田大「スタートはいまひとつでしたが、直線ははじけましたね。距離はマイルくらいまでですかね」、中舘師「いい内容でこれからが楽しみになった。距離は徐々に延ばしていきたい」(評価B)
ダノンシュネラ(牝、父ドゥラメンテ、栗東・池江)
土曜阪神、5R・芝1600m、池江師「跳びが大きい馬で道悪は心配でしたが、能力だけで勝ってくれました。距離は延びて良さそう」(評価A)
セレッソフレイム(牝、父パイロ、栗東・服部)
土曜阪神、6R・芝1200m、小牧「ケイコでも動けていたし、勝つと思っていた。馬場も合うんじゃないかな。距離は千二、千四くらいがいい」(評価C)
カイザーノヴァ(牡、父モーリス、栗東・矢作)
土曜函館、5R・芝1200m、坂井「イメージ通り、後ろのポジションから。道中はフワフワしていたのですが、直線で外に出してからはいい伸びでした。距離は延びても問題ありません」(評価C)
カガフラッシュ(牡、父エイシンフラッシュ、美浦・萱野)日曜福島、5R・芝2000m、江田照「調教も動いていたし、自信はあった。道悪はうまかった」、萱野師「いったん放牧に出して、次走は札幌2歳S(9月5日・札幌、芝1800m)を視野に」(評価C)
テイエムマジック(牡、父マジェスティックウォリアー、栗東・鈴木孝)
日曜阪神、6R・ダート1400m、松山「スタートが良く、非常に乗りやすくて素直な馬で、しっかり指示に応えてくれました。これから良くなってくると思います」(評価B)
ショウナンラスボス(牡、父ダイワメジャー、美浦・奥村武)
日曜福島、6R・芝1200m、野中「勝てて良かった。4角で物見をして外に逃げたりして子どもっぽいし、まだ体にも余裕がある」、奥村武師「パワータイプで、こういう馬場が良かった。馬の様子を見て、続けて使うことも考えたい」(評価C)
ソダシ(牝、父クロフネ、栗東・須貝)
日曜函館、5R・芝1800m、吉田隼「スパッと切れないので早めに動いて行きました。きょうのところは能力通り。距離も問題なかったです」、須貝師「一度放牧に出して、次走はオーナーと相談したい」(評価A)
(評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階)