同一馬主が1レースに12頭出し!JRA最多記録を更新
オーナーにとっては、さぞかし壮観な眺めに違いない。25日の新潟1R(2歳未勝利・芝直線1000メートル)に、(有)ミルファームの所有馬が大挙出走。白、赤格子、赤袖の勝負服をまとった12頭(16頭立て)が、新潟のオープニングレースを彩る。
同一馬主による12頭出しはもちろん、JRA史上最多。従来の記録は17年8月5日の新潟2R、18年8月4日の新潟2R、19年8月3日の新潟4R(いずれも芝直線1000メートル)の9頭出しで、全てミルファームによるものだった(18年はオーナー個人の名義も含めると10頭)。
同ファームは坂路調教を含めた早期育成に定評があり、そこで磨かれた短距離スピードタイプは今の時期の2歳戦にピッタリ。結果として多頭数がエントリーすることになったのだろう。染め分け帽だらけで実況アナ泣かせではあるが、近年は夏の新潟の風物詩になりつつある、と言っても過言ではない。
清水敏代表取締役は「この舞台を例年、目標の一環としてやっています。6月の新馬戦スタートから福島を経て、各馬が順調に来られたことがこれだけの数字につながったのでしょう。レースの勝ち負けはともかく、育成(牧場)と厩舎のコミュニケーションがうまく行っているからこそ、これだけ送り出せたのだと思っております。普段からお付き合いのある騎手に乗ってもらえるのも大きいです」とコメントを寄せた。