【POG】2歳馬情報 血統馬テーオーメアリー鞍上はルメール(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。これからのデビューに向けて準備を進める若駒を中心に東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今年の札幌開催は例年と違って、函館競馬場からの直前入厩馬(通称・裏ハコ)がなく、基本的には札幌競馬場に現地滞在をしている馬がほとんどのメンバー構成。その影響で2歳馬の数が少ない印象だ。夏開催で番組が終了する3歳未勝利馬の出走を優先せざるを得ない厩舎が多く、仕方がないところもあるが、少し寂しさを感じます。実際に札幌2週目の新馬戦は1日の芝1500mが9頭立てで、2日の芝2000mが7頭立て。この傾向はしばらく続くでしょう。
ここでは次週の注目馬を4頭、取り上げたい。半兄に現オープンのテーオーヘリオス、テーオージーニアスがいるテーオーメアリー(牝、梅田、父モーリス、母リーグルメアリー)は、厩舎ゆかりの血統馬。寺田助手も「気性が激しくて勝ち気なところは兄に似ている感じだね」と感慨深げだ。レースへ向けては「ゲート試験は1回で合格。ここまで順調に来ている。まだ緩さが残っているけど、併せる形になれば根性を見せる。そういう展開になれば」と見通しを語った。8日の札幌・芝1200mをルメールで予定している。
エピファネイア産駒のシティレインボー(牡、池添兼、母シージョー)は9日の札幌・芝1800mを池添で予定。師は「ゲート試験は1回で合格したが、出はそれほど速くない。これくらいの距離が合っている」と千八出走の理由を説明。手応えについては「まだ緩さが残っているが、29日の本馬場の動きが良かったし、ひと追いごとに上向いてきている。動ける態勢にある」と感触は上々だ。
僚馬でヤマカツエース、ヤマカツマーメイドの異父妹ルース(牝、父ドゥラメンテ、母ヤマカツマリリン)は9日の新潟・芝1600m(牝馬限定)を太宰で予定。「29日に栗東坂路で53秒台。ここに来て着実に良くなってきている」と見通しは明るい。
同じく、ドゥラメンテ産駒のウィステリアダディ(牡、母ポワティエ)は16日の新潟・芝1800mを横山典で予定。「(栗東CWで)長めからやった29日の併せ馬で先着。ここまではいい感じで来ている」と笑顔。デビューへ向けて着々と準備は整っている。(馬三郎栗東支局・塩手)