【POG】2歳戦独断評価 圧勝バニシングポイントが将来性とともに高評価
2歳新馬戦が前週末、札幌、新潟の2競馬場で計5レース行われ、2日の札幌5R・芝2000mを逃げて圧勝した外国産馬バニシングポイントが高評価を得た。また、未勝利戦を勝ったジャンカズマ、フォティノースも今後の飛躍が期待できる勝ち上がりぶりだった。
母アンライヴァルドベルは米G1・BCレディーズクラシック勝ち馬で、圧倒的1番人気を集めた外国産馬バニシングポイント(牡、父タピット、美浦・藤沢和)が、好スタートから先手を奪ってハナに立つと、終始楽な手応えでライバルたちを圧倒。余裕の逃げ切りで見事にデビュー戦を勝利で飾った。勝ちタイムは2分2秒4。7馬身差の2着は6番人気のフォルテデイマルミ。さらに4馬身差の3着には3番人気のタスマンハイウェイが入った。「道中でよく手前を変えていて、トモも緩いけど能力はありそう。長い脚を使って加速してくれたし、ラストも反応してくれた」とルメール。藤沢和師は「若さを残す中で自分のレースをしてくれましたね」と安どの表情。ひと息入れて秋へ備える予定だ。
(レース評価A、将来性☆☆☆☆)
先週の新馬戦勝ち馬評価一覧
オパールムーン(牝、父ヴィクトワールピサ、栗東・昆)
土曜札幌、5R・芝1500m、横山典「新馬向きの血統だったし、調教通りに走ってくれた。テンションが高いので無観客も良かったかも」、昆師「教えなくても反応していた。距離はマイルまでかな、と思う」(B、☆☆)
アドマイヤハダル(牡、父ロードカナロア、栗東・大久保)
土曜新潟、5R・芝1800m、福永「まだ体に余裕がある感じ。息遣いもあまり良くない中でしのいでくれたし、能力は感じました」、大久保師「将来性がありそうな馬なので大事にいきたい。一度ノーザンファームしがらき(滋賀県)へ放牧に出します」(B、☆☆☆)
ハヴァス(牡、父ルーラーシップ、栗東・橋口)
日曜新潟5R・芝1600m、丸山「気性だけですね。真面目過ぎるけど、能力は高い」、橋口師「終始、掛かり気味でもしまいはしっかりしているし、能力は相当。問題なければ丸山ジョッキーで新潟2歳S(30日・新潟、芝1600m)へ」(B、☆☆☆)
デイトンウェイ(牡、父リアルインパクト、栗東・野中)
日曜新潟、6R・芝1200m、岩田望「初戦だったので馬群を見ていたけど、気合を乗せたらリズム良く走った。最後も狭いところを根性で抜け出してくれた」、野中師「ジョッキーが我慢してうまく乗ってくれた。次は未定もマイルまでは持たせたい」(C、☆☆)
先週の主な未勝利勝ち馬
ジャンカズマ(牡、父ハービンジャー、栗東・安田翔)
土曜札幌、1R・芝1500m、ルメール「フットワークは遅いけど、長くいい脚を使ってくれる。マイルくらいまでは大丈夫そう。きょうは楽勝だったね」(B、☆☆☆)
フォティノース(牝、父ドゥラメンテ、栗東・杉山晴)
土曜新潟、2R・芝1600m、福永「スムーズに運べたのが大きかった。欲を言えば、もっと突き放して勝ちたかったが、背中を使えるようになり、初戦より雰囲気は良かったね。成長すればさらに楽しみ」(B、☆☆☆)
(レースはS、A、B、C、D、将来性は☆による5段階評価)