「オールスター競輪・Ｇ１」（１６日、名古屋）

　１１Ｒで決勝戦が行われ、松浦悠士（２９）＝広島・９８期・ＳＳ＝が最終２角からの番手まくりで１着。昨年１１月の競輪祭（小倉）以来となる２回目のＧ１優勝を飾り、賞金４４８０万円（副賞込み）を獲得した。松浦に踏み負けた脇本雄太（福井）は２着に敗れ、脇本マークの古性優作（大阪）が３着に入った。

　レースは打鐘で原田研太朗（徳島）が先行。最終ホーム手前から仕掛けた脇本が前団に襲いかかってくる。２角で松浦が番手まくりで抵抗も、脇本がバックで出切る。それでも内で踏ん張った松浦は、自ら２回も脇本をけん制。４角で前に出た松浦が先頭でゴールを駆け抜けた。

　優勝した松浦は「準決で（脇本に力勝負で負けて）自信を失ったので、少しは取り戻せたと思います」と脇本に踏み勝ってＧ１を制したことを素直に喜んだ。これでＫＥＩＲＩＮグランプリ２０２０（１２月３０日・平塚）出場権を獲得。先に出場を決めている清水裕友（山口）を含め「中四国の仲間と少しでも多くグランプリに出場したいです。そして、グランプリで優勝を狙います。（今回は）強い脇本さんにラインの力で勝てましたが、次は個人の力で勝ちたいです」とアツく語った。

　また、表彰式には河村たかし名古屋市長も出席。「去年（のオールスター決勝で）は勝てんかったらしいけど、今年は優勝で良かった。これからもしっかりやってちょーよ。グッドラック」と祝福の言葉を投げかけると、松浦は苦笑していた。