【POG】アランデル、バニシングポイントが芙蓉Sで対決も(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。これからのデビューに向けて準備を進める若駒を中心に東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先日、栗東トレセンで起こってしまった火事によって、競走馬5頭の命が奪われてしまいました。トレセンではあまり聞きませんが、牧場などの競馬関連施設では決して珍しくない災害が火事。寝わらなど燃えやすいものが多く、関係者も「火は一度ついてしまうとどうしようもない。厩舎には燃えるものしかないからね」と口をそろえる。それだけに全員が細心の注意を払っていたのだが…。大変心苦しい事件となってしまいました。まだ原因は特定できていないとのことだが、再発防止のためにも早期特定を心から願っています。

 さて小倉競馬ではちょっとした珍事がありました。そのレースは8月22日の小倉1R。2歳未勝利の芝1200m・九州産限定戦で出走馬全てが連闘で臨むことになってしまいました。九州で生産された馬だけが出走できるレースがあるのは夏の小倉ならではなのですが、今年は東京五輪の余波を受けて、本来は6週間開催だった夏の小倉が4週間に短縮。そのため1週目に新馬が2鞍、2週目に未勝利、3週目にOP特別と3週連続で九州限定戦が組まれることに。九州産の馬はこの限定レースのために買っている人も多く、恐らく来週のひまわり賞にも登録して3連闘を考えている陣営も多いのではと思います。本来なら今年だけの変則開催だったはずですが、来年も五輪の動向次第では再び同様の対策が採られる可能性もありますが、来年はもう少し違う形での対策があればいいと思います。3連闘ありきの番組はさすがにかわいそうですからね。

 札幌の新馬戦を勝って放牧に出されていたアランデル(牡、大竹、父ハービンジャー、母ガラディナー)は芙蓉S(10月3日、中山・芝2000m)での復帰予定とのこと。同レースには新馬戦を圧勝したバニシングポイント(牡、藤沢和、父Tapit、母Unrivaled Belle)も出走の可能性がありそう。

 先週の新馬戦を1番人気に応えて快勝したヴェイルネビュラ(牡、大竹、父ロードカナロア、母リングネブラ)は放牧へ。「まだまだ幼い面を残しての勝利は価値がありますね。これからもっと良くなると思います」と大竹師。次走は未定。

 馬名がどこかで聞いたことがあるような感じのノックトゥワイス(牡、大竹、父スクリーンヒーロー、母ネロディアマンテ)は9月6日、新潟・芝1800mに池添で予定。

 ロイバルト(牡、手塚、父スクリーンヒーロー、母ロスヴァイセ)は8月29日、新潟・芝1600mを三浦で予定。同レースにはウエスタンエポナ(牝、国枝、父Frankel、母ウエスタンマンデラ)も出走予定。鞍上は戸崎圭。

(馬三郎美浦支局・木村)

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