【POG】2歳戦独断評価 エピファネイア産駒が札幌、小倉で新馬V 将来に◎
2歳新馬戦が前週末、札幌、新潟、小倉の3競馬場で計8レース行われた。23日の札幌5R・芝2000mでは、エピファネイア産駒のエフフォーリア(牡、美浦・鹿戸)が断然の1番人気に応えて初陣V。同日の小倉5R・芝1800mでは同じエピファネイア産駒のグラティトゥー(牡、栗東・橋口)が5馬身差で圧勝した。
エフフォーリアが断然の1番人気に応えて初陣Vを飾った。道中は中団外めで運び、勝負どころで進出する正攻法の競馬。直線で逃げ馬をパスして先頭へ立つと、そのまま危なげなく押し切って、着差以上の完勝だった。勝ちタイムは2分3秒3。3/4馬身差の2着は2番人気のエスコバル、さらに1馬身半差の3着には3番人気のアウトストラーダが入り、上位人気3頭による堅い決着となった。横山武は「調教通りなら絶対に勝ち負けになると思っていました。実戦での課題も見つかったので、これからの成長が楽しみ」と素質を褒めた。鹿戸師は「まだ体にも余裕があった。能力で勝てたね」と話した。今後は福島県のノーザンファーム天栄へ放牧に出る。(レース評価B、将来性★★★★)
先週の新馬戦勝ち馬評価一覧
ダノンハーロック(牡、父ルーラーシップ、栗東・音無)
土曜小倉6R・ダート1700m)、北村友「レースが流れて長くいい脚を使うことができました。もっと素軽さが出てくれば」、音無師「除外で延びた分、乗り込めて仕上がっていた。スタミナがあるということだね」(B、★★★★)
メイケイエール(牝、父ミッキーアイル、栗東・武英)
土曜小倉5R・芝1200m、福永「スピードも気性も勝っていて、前向き過ぎるので行かないように。重賞でも通用するポテンシャルがある」、武英師「期待通りの走り。滞在して小倉2歳S(9月6日・小倉、芝1200m)に使うか、オーナーと相談します」(B、★★★)
ゴールドレガシー(牡、父ゴールドアリュール、栗東・平田)
土曜新潟5R・ダート1800m、戸崎圭「スタートが分かっていない感じだったが、3コーナーからフットワークは良くなった」、平田師「いったん放牧に。次走は10月の府中になりそう」(C、★★★)
アスカロン(牡、父スパイツタウン、栗東・森)
土曜札幌5R・芝1200m、ルメール「道中はふらふらしていたけど、直線は真面目に走っていたね。距離はちょうどいい。無理することなく勝てたし、これから良くなるよ」(C、★★)
グラティトゥー(牡、父エピファネイア、栗東・橋口)日曜小倉5R・芝1800m、松山「逃げ馬の後ろで、いい感じに脚をためられた。追いだしてからの反応も良く、突き放して強い競馬をしてくれた」、橋口師「このあとは放牧へ。距離はもう少しあっても良さそう」(A、★★★★)
ルドヴィクス(牡、父モーリス、美浦・久保田)
日曜新潟5R・芝1800m、田辺「前で競馬をした方がいいが、そればっかりでは…。これからもっと実が入ってくればいいですね」、久保田師「調教でも動いていた。次走は未定」(B、★★★)
フレンドパル(牝、父ロードカナロア、美浦・深山)
日曜新潟6R・芝1200m、江田照「追い切りで動いていたので、少し期待していました。もう少しパンとして、体を使って走ってくれば、さらにいいですね。きょうはスピードが違っていた感じ」、深山師「いいスピードを見せてくれました」(C、★★)
先週の主な未勝利勝ち馬
ククナ(牝、父キングカメハメハ、美浦・栗田)
日曜札幌1R・芝1500m、ルメール「パワーアップしてきたし、初戦は子どもの面を出していたが、きょうは真面目に走れた。直線もいい瞬発力だった。距離はマイルくらいだろう」(C、★★★★)
(レースはS、A、B、C、D、将来性は☆による5段階評価)