【競輪】和田真久留が地元の小田原記念初V 直線中割りで2回目のG3制覇
「北条早雲杯争奪戦・G3」(30日、小田原)
和田真久留(29)=神奈川・99期・S1=が直線で中割りを決めて地元小田原記念初V。17年11月防府記念以来2回目のG3優勝を果たした。2着には先行した松井宏佑(神奈川)が逃げ粘り、3着には地元勢分断を狙った松浦悠士(広島)が入った。大会3連覇を目指した郡司浩平(神奈川)は最終バックで吉沢純平(茨城)を押し上げて失格となった。
持ち味の自力を封印し、シリーズ4日間マーク戦に徹した和田が直線中割り強襲で2回目の記念優勝を達成した。
決勝は松井-郡司の3番手。「ラインから優勝者を出そう」を合言葉にレースへ向かった。地元勢の2段駆けを嫌った松浦が外並走で郡司に抵抗。最終1角では和田にも絡んできたが、3番手を死守。ゴール前で松井、郡司の間に進路を取ると、一気の差し脚発揮で突き抜けた。
「郡司君の失格だけは誤算だったけど、地元3人でゴール前勝負ができた。最後は無我夢中で踏んだら結果的に優勝できた」と一緒に戦った仲間を気遣いながらレースを振り返った。
「このまま追い込みになるわけじゃない。もっとタテ脚を磨いて、同学年の郡司君や松浦君に自力で対抗できるように頑張りたい」と今後も自力で勝負することを誓った。