【セントライト記念】バビット躍動!圧逃劇狙う 浜田師「動き自体は悪くなかった」
「セントライト記念・G2」(21日、中山)
金色に輝くタテガミを逆立たせ、バビットが16日、栗東坂路を躍動。馬場の真ん中を力強く駆け上がり、単走で4F56秒5-41秒1-12秒6をマークした。
休み明けの上、レースが月曜開催であることを踏まえれば、この内容はやや軽過ぎか。追い切り後、浜田師も「予定よりも時計が少し遅くなったけど、動き自体は悪くなかった」と微妙なニュアンスを口にした。それでも、燃えやすい性格や、賞金面で有利な立場であることを考えれば、やり過ぎるよりはずっといい。前哨戦としては、納得のいく状態と言えるだろう。
前走のラジオNIKKEI賞で、破竹の3連勝&重賞初制覇。8番人気の低評価を覆すVで、菊花賞への道が大きく開けた。ここは真価が問われる前哨戦。トレーナーは「初距離、初コース、直線の坂と課題は多い」と気を引き締めるが、これまでもいい意味で期待を裏切ってきた。難題をあっさりと克服しても何ら驚けない。
秋初戦は神戸新聞杯との2択だったが「直線が短いし、本番も右回り。中山コースは合うと思う」とこちらをチョイス。メンバー的に展開も有利だ。「ウチのを押しのけてまで行く馬はいなさそう。自分のリズムで運び、後続に脚を使わせる形になれば」。再度の圧逃劇で、フロック視する声をシャットアウトしてみせる。