【ローズS】飛躍の団野、シャムロックヒルで成長見せる 今夏北海道リーディング5位

 騎手として成長した団野(撮影・石湯恒介)
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 「ローズS・G2」(20日、中京)

 20年の夏に大きく飛躍した。ローズSにシャムロックヒルで臨む2年目の団野大成騎手(20)=栗東・斉藤崇。1年目同様に北海道に腰を据えて騎乗したが、19年が10勝だったのに対し、20年は17勝を挙げ、北海道リーディングで5位につけた。

 きっかけは7月5日に遠征先の福島7Rでの落馬事故だった。3角で外斜行した他馬に接触して転倒。一時は骨盤骨折も疑われたが、大事には至らず、2週後の函館最終週から復帰した。「それまでは狙った進路をしっかり見定めて、がむしゃらに進んでいました。先輩方に“あそこに突っ込むのは危ないぞ”と、おしかりを受けることもしばしばあったんです」と振り返る。

 復帰後は努めて進路の狙いを絞らないように心掛けるようになった。「思っていなかったところにも選べる進路があることに、気づけるようになりました。先輩方から“近過ぎる”“危ない”と言われることもなくなりました」。まさに“けがの功名”で騎手としての視野が広がった。

 コンビを組む相棒には水曜の最終追い切りに騎乗し、「背中の感じは良くなっているし、しまいもいい動き」と好感触。「右回りだと左に張るので、左回りの方がロスなく回れる」と、経験値を挙げた若武者が大舞台の切符を虎視たんたんと狙っている。

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