【オールカマー】剛腕・内田博、クレッシェンドラヴと出陣 自身2週連続重賞Vへ
「オールカマー・G2」(27日、中山)
先週のセントライト記念をバビットで制した内田博幸騎手(50)=美浦・フリー=が、勢いそのままに2週連続の重賞制覇を狙う。コンビを組むのは、前走の七夕賞で重賞V2を飾った遅咲きの大器クレッシェンドラヴ。タイトルを上積みして、G1戦線へ殴り込みをかける。なお、人気が予想されたG1・3勝馬フィエールマンは熱発のため回避が決定した。
クレッシェンドラヴは、5歳秋の福島記念で重賞初制覇。大器晩成を地で行くパートナーに対して、主戦の内田博は「オーナー、厩舎関係者の意見が一致して、着実に力をつけてきた。それが素晴らしいよね。2週連続で重賞を勝ちたいのはもちろんだけど、何より厩舎にタイトルを獲らせたい」と意気込む。
バビットで臨んだ先週のセントライト記念では、ベテランの手綱さばきがさえ渡った。スッと先手を奪い、前半1000メートルを1分2秒6で通過すると、3コーナー付近から徐々にペースアップ。絶妙なペース配分で、後続の追い上げをシャットアウト。パートナーを重賞2連勝に導いた。
もちろん狙うは2週連続での重賞制覇だ。七夕賞V以来、2カ月ぶりとなる相棒に「力強さがさらについた感じがする。3週連続で調教に乗せてもらって、いい雰囲気でさすがだなという印象」と、6歳秋を迎えてのさらなる進化を強調。また、「注目されるということは、自分にとってもうれしいこと。どれだけのパフォーマンスができるか楽しみたい」と挑戦することへの意欲をにじませた。
今年50歳を迎えたが、筋肉隆々の体は若手にも決して見劣らない。“剛腕”健在をアピールして、人馬ともに秋のG1戦線へ殴り込む。