【凱旋門賞】C・デムーロ初戴冠 エネイブル6着ディアドラ悔し8着
「凱旋門賞・仏G1」(4日、パリロンシャン)
まさかの結末だった。タフな馬場をモノともせず、大金星を挙げたのは5番人気ソットサス。昨年3着の雪辱を果たした。道中3番手のインから折り合い良く運び、ためた力を直線で開放。最後は力強く伸びて至高のタイトルを手にした。断然の1番人気を集めたエネイブルは伸びあぐねて6着に敗れた。
史上初のV3を狙ったエネイブルと2強を形成するはずだったラブが1日に回避し、2日の荒天により、馬場状態を示す数値は4・6(LOURD=不良)。直前にはA・オブライエン厩舎の4頭が出走を取り消した。何かが起きる-。その不穏な空気が、誰もが驚く波乱を呼び込んだのかもしれない。
手綱を取ったC・デムーロは凱旋門賞初制覇。日本でもおなじみの腕達者が栄冠をつかんだ。今年9月、68歳で亡くなった父ジョバンニさんにささげる美酒となったに違いない。
英国ニューマーケットを拠点にする日本馬ディアドラは出遅れて後方に回され、そのまま見せ場なく8着に終わった。