【菊花賞】コントレイル、心身ともに万全 初の京都&距離延長も「任せるだけ」
「菊花賞・G1」(25日、京都)
大一番を前に、つかの間の休息といったところだろう。史上3頭目となる無敗クラシック三冠が懸かるコントレイルは、トレセン全休日の19日朝、厩舎の馬房でくつろいでいた。担当の金羅助手は「けさの雰囲気も変わりないですね。カイバも食べていますし、問題はないですよ」と明るい表情だ。
14日の1週前追い切りは福永騎乗で栗東CWへ。馬なりだが、鋭い伸びで僚馬に2馬身半先着した。「福永さんが乗ってスイッチも入ってきました。それでも日曜は時計的に我慢は利いていましたよ(栗東坂路4F59秒6)」と同助手。坂路では気が乗りやすく、前走時から普段の調教でもCWでじっくりと乗る機会を増やした。精神面の調整も万全だ。
「体重は変わっていないけど、体は変わってきましたね。バランスが良くなってきました」と肉体面の成長にも手応えをにじませる。初の京都、距離延長と克服すべき点はあるが、「やってみないと分からないけど、それはみんな一緒。乗り慣れた経験のあるジョッキーだし、任せるだけです」と信頼が揺らぐことはない。
2冠馬にとって、今年初めての有観客競馬にも「ホープフルSもイレ込んだ感じはなかったですし、新馬戦の時から落ち着いていますから」と不安なしだ。先週はデアリングタクトが牝馬三冠を完遂。2週連続となる競馬界の偉業達成に向け、一歩ずつ着実に階段を上がっている。