【POG】2歳戦独断評価 鮮やかに差し切ったシャフリヤールのレース内容にA評価
2歳新馬戦が前週末、東京、京都、新潟の3競馬場で計9レースが行われた。25日の京都5R・芝1800mは、シャフリヤール(牡、父ディープインパクト、栗東・藤原英)が1番人気に応えて快勝した。また、24日の新潟5R・芝1800mの2歳未勝利戦では19年のセレクトセールで2億9000万円(税込み3億1320万円)で落札されたテンカハルが勝ち上がった。
シャフリヤールが鮮やかに差し切った。好発を切ったが、道中は控えて中団を追走。3コーナー、坂の下りでスピードを上げて好位に取り付くと、直線でふらつく若さは見せたが、最後は粘り込みを図る2着馬をきっちり首差とらえた。鞍上の福永は「期待通りですね。相手も強いのは分かっていたし、最後はどうなるかと思ったけど、きっちりかわしてくれた。初戦としてはいい内容でした」と好評価。今後が大いに楽しみだ。(レース評価A、将来性★★★★)
先週の新馬戦勝ち馬評価一覧グラティアス(牡、父ハーツクライ、美浦・加藤征)
土曜東京5R・芝2000m、ルメール「ずっと物見をしていたけど、能力はありそう」、加藤征師「次はオーナーらと相談して発表します」(B、★★★★)
スーパーウーパー(牝、父オーヴァーアナライズ、栗東・森)
土曜京都5R・芝1200m、武豊「スタートが速かったですし、スピードで圧倒することができました。ダートでもいいと思いますよ」(B、★★★)
ロシアンサモワール(牝、父アメリカンフェロー、栗東・松永幹)
土曜京都4R・ダート1800m、川田「まだまだ体は幼くて、これからですけどね。差はわずかでも、勝ち切れたのが良かったです」と安ど。松永幹師は「これから良くなると思う。いいモノはあるので」(C、★★★)
レオカクテル(牡、父タイムパラドックス、美浦・萱野)
土曜東京4R・ダート1600m、岩部「センスがいい。まだ体が少し太かったし、もっと良くなる。最後も手前を変えてから伸びた」、萱野師「しぶとくていい勝ち方。在厩のまま次走を考えます」(C、★★)
サナティオ(牝、父ディープインパクト、栗東・清水久)
日曜京都4R・芝1600m、 ルメール「マイルはぴったりでした。直線で外に出したらいい脚を使ってくれた。ディープインパクトの子でストライドも柔らかい。能力はありそう」(C、★★★)
アルコディオーサ(牝、父ディープインパクト、美浦・手塚)
日曜東京4R・芝1600m、田辺「スタートセンスはあった。もうちょっと楽に勝てていれば、適性もあると言えるけど」、手塚師「直線で右に逃げていた点を矯正しないと。全然仕上げていない中で勝てたのは良かった」(C、★★★)
エコロデイジー(牝、父ハービンジャー、栗東・牧浦)
日曜新潟5R・芝1600m、高倉「落ち着いて走れていたし、併せ馬の形になったら、また伸びてくれました。きょうはセンスの良さだけで勝ったようなもので、これからもっと良くなると思います」(C、★★)
セルフメイド(牡、父サウスヴィグラス、美浦・牧)
日曜東京3R・ダート1300m、木幡巧「調教は目立つ感じじゃなかったが、毎日ソツなく調教をこなしてきた。最後は止まったけど、こんな脚が使えるとは思わなかった。しっかり走れていたし、良い内容で勝てて良かったです」(C、★★)
先週の主な未勝利勝ち馬テンカハル(牡、父キングカメハメハ、栗東・矢作)
土曜新潟5R・芝1800m、藤岡佑「直前の雨でもノメる事もなく頑張ってくれました。初戦より流れに乗れていい内容でしたが、まだエンジンのかかりが遅いし体も緩いです。良くなればもっと走れるはず」(C、★★★★)
(馬サブロースタッフによる独断評価は、レース内容はS、A、B、C、D、将来性は★での5段階)