【競輪】平原康多が京王閣記念V2 番手強奪から直線抜け出す

 「ゴールドカップレース・G3」(27日、京王閣)

 開催最終日の12Rで決勝戦が行われ、平原康多(38)=埼玉・87期・SS=が、切り替えた番手から抜け出し、7月の弥彦以来で通算24回目のG3優勝を果たした。2着に佐藤慎太郎(福島)、3着には松浦悠士(広島)が入った。また、3Rルーキーシリーズ2020プラスは青野将大(26)=神奈川・117期・A2=が制した。

 巧みなレース運びが光った。平原が2年ぶり2回目の京王閣記念Vを果たして、ゴール後は右手でガッツポーズをつくった。

 最終ホームで8番手から松浦-池田憲昭(香川)が一気にスパート。4番手の平原も連動し、池田をさばいて番手を奪取。「調子が悪いときはできないが、段々とそういう動きができるようになった」。先制した近畿勢をまくった松浦を、最後はきっちりと差し切った。

 好メンバーが集ったG3を優勝したが、満足した様子はみじんもない。視線の先にはスピードスターの脇本雄太(福井)がいる。「競輪界でダントツで強いのは脇本。そこをみんな追いかけている。自分も一生懸命追いかける」とあくなき向上心を燃やしていた。

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