【アルテミスS】岩田望、ミルウと自然体でJRA通算100勝つかむ
「アルテミスS・G3」(31日、東京)
静かに闘志を燃やしている。節目のJRA通算100勝にリーチがかかる岩田望来騎手(20)=栗東・藤原英。あと1勝の状態で臨んだ先週は17鞍に騎乗したが、日曜メインを含む4戦連続2着など、未勝利に終わった。「先週は意識し過ぎて日曜のようになってしまった。意識せずに達成できれば」と自然体で大台突破に挑むつもりだ。
地方交流競走での5勝を含むと通算104勝。既に減量の恩恵はなくなったが、騎乗依頼が減ることはない。「着差を見ていても減量の特典は大きかったです。ただ、特別でも上位に来させてもらっていますし、あとは自分の技術でカバーできれば。信頼を失わないように結果を出していきたい」と力強い。
土曜東京11RのアルテミスSは、ミルウで人馬とも重賞初Vを狙う。1週前追い切りに騎乗し、「走りだすとおとなしい。馬込みも気にしません。チャンスはあると思います」と意気込む。現在、全国リーディング9位(62勝)。「馬の質を考えればもっと勝たないと。うまくなって、上の人を抜くくらい競馬にのめり込みたい」。貪欲に馬と向き合う20歳が、さらなる輝きを放つ。(デイリースポーツ・大西修平)