【天皇賞】松岡&ウインブライト番狂わせだ 香港G1V2の名コンビ底力見せる!
「天皇賞(秋)・G1」(11月1日、東京)
このレースのために戻ってきた。ウインブライトに騎乗する松岡正海騎手(36)=美浦・フリー。19年12月の香港Cで鼻差の大接戦を制し、2度目の香港G1制覇を達成。改めて名コンビぶりを世界に発信した。
しかし、20年2月の東京で落馬。左大腿骨々折の重傷を負って、長期の戦線離脱を余儀なくされてしまった。2度の手術を経て24日の東京で復帰したばかり。22、28日と2週続けてウインブライトの追い切りにまたがったが、その足取りはまだぎこちない。それでも「筋肉痛もあるし歩くのはしんどいけど、馬に乗っていた方が楽ですよ」ときっぱり。その目は以前と変わらぬ輝きを保っている。
生涯最高のパートナーであるウインブライトも、3月の中山記念の後に蟻洞(ぎどう)という蹄病に悩まされ、今回は8カ月ぶりの実戦となる。本来は叩き良化型だけに「少し良くなっていますが、使って良化する馬なので。右肩上がりなのは間違いないですけどね」と主戦もさすがにやや控えめだ。
とはいえ、このまま引き下がる男ではない。秋盾には2年連続の参戦。19年は8着だったが、「香港Cの出来があれば2着はあったと思う」と決して力負けではないと強調する。逆境で底知れない力を発揮する鞍上の気迫が、大一番で番狂わせを呼ぶ。