【エリザベス女王杯】リュヌルージュ 団野とコンビ再結成!G1初騎乗で一気頂点へ
「エリザベス女王杯・G1」(15日、阪神)
デビュー2年目の団野大成騎手(20)=栗東・斉藤崇=が、自厩舎のリュヌルージュ(牝5歳)で念願のG1初騎乗を果たす。今年は既に50勝を挙げるなど、飛躍を遂げている若武者だ。一気に頂点目指して、つかんだチャンスをものにする。
初の大舞台にも臆することはない。団野が自厩舎のリュヌルージュとのコンビで挑む。マーメイドS3着以来、2戦ぶりのコンビ再結成。騎乗依頼を受けたのはが前走の七夕賞(8着)の直後だった。「その時はまだ実感がなかったのですが、近づくにつれて気持ちが高まってきました。2年目で乗れるとは思っていなかったし、初めてのG1が自厩舎の馬というのはうれしいですね」と目を輝かせた。
11日の最終追い切りでは感触を確かめ、「ちょっと時計が速くなりましたけど、重たい感じがなくて、動きはめちゃくちゃ良かった」と状態面には自信を持っている。
今年は既に50勝を挙げ、現在全国リーディング16位タイにつけている。メキメキと頭角を現しているが、挫折もあった。7月5日の福島7Rで落馬負傷し、以降は乗り代わりになった。同日のラジオNIKKEI賞で騎乗予定だったバビッドは1着となり、翌週の七夕賞も乗れなかった。
「すぐに復帰できましたが…。必要以上に攻めて乗っていたと思います」と反省。その後、昨年同様に夏を北海道で乗った後、秋はローカルではなく、あえて本場で勝負している。「競馬が厳しいので、なかなか勝てませんけど、減量がある今のうちに経験しておく必要があると思ったからです」。若者らしく、向上心にあふれている。
リュヌルージュには思い入れも深い。「初めて重賞に乗ったのもこの馬で、賞金加算することができましたからね」と、中山牝馬Sで14番人気ながら2着に好走した一戦を懐かしそうに振り返った。「同じような人気でしょうから、あまり緊張はありません。何とか結果を出したい。乗るからには一発を狙っています」。自身にとっても、ファンにとっても、記憶に残してみせる。