【POG】良血レゾンドゥスリールは21日初陣 須貝師「チャンス」(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
7日のファンタジーSは1番人気のメイケイエール(牝、武英)が1分20秒1のレコードでV。小倉2歳Sに続いて、重賞連覇を決めた。もともと行きっぷりが良く、1Fの延長が課題だったが、その点の対策として師は「ハミを替え、ケイコもコース中心に乗り込んだ。リラックスさせるようになるべく1頭で乗るようにしていた」とコメント。メンタル面の強化に重点をおいた調整を説明した。次走は阪神JF(12月13日・阪神、芝1600m)を予定。「これからまだまだ成長が見込める馬。馬にプレッシャーをかけないようにして成長を促していきたい。さらに1F延びるが、こなせるようにうまく調整をしていきたい」と今後の展望を話した。
もみじSを勝ち、現在は放牧中のアスコルターレ(牡、西村)は朝日杯FS(12月20日・阪神、芝1600m)へ向かう。初の1600mになるが、その点について、師は「ダリア賞の時は自分からギュンと行く感じではなく、後方からの競馬ができたからね。マイルまではこなせそうな感じ」と距離の不安を一掃した。「適度に間隔をあけながらの出走で、成長を促しながら使っている。その効果で馬体に幅が出てたくましくなった」と成長を実感。来週か再来週に帰厩をする予定だ。
注目の新馬は21日の阪神・芝1600mを予定する2頭を取り上げたい。
レゾンドゥスリール(牡、須貝、父ハーツクライ)は12年阪神JFを制したローブティサージュの2番子。2週続けて、鞍上の川田を背に栗東CWで長めからの追い切りをこなしてきた。1週前の11日は6F82秒9-38秒8-12秒1をマークし、僚馬アドマイヤジャスタ(4歳オープン)と併入。動きの良さがひと際目についた。師も「とてもいい動きだった。初戦からチャンスだと思う」と力を込めた。
ドリームマローネ(牝、吉村、父ドリームジャーニー、母アドアード)はルメールで初陣Vを狙う。1週前の11日には鞍上を背に、栗東CWで僚馬シャンブル(2歳新馬)と併せて、6F83秒6-39秒4-13秒1。首差遅れたが、師は「4日のCWの追い切りは動いていたからね。ほぼできているし、きょうは鞍上に感触をつかんでもらうのが目的だったので」と意図を説明し、納得の表情を見せた。「父とも母父ガリレオともタイプは違うけど、手脚が長くて、跳びが大きくいいフットワークをする。これから良くなってきそうな馬だけど、気がいいので初戦から動けても」と見通しを語った。(馬三郎栗東支局・塩手)