【ボート】宇野弥生が児島オールレディース制覇 会心イン逃げで今年初V
「瀬戸の女王決定戦・G3」(17日、児島)
人気を背負った1号艇の宇野弥生(34)=愛知・90期・A1=がコンマ07のSで逃げ切り、19年5月多摩川以来のV。通算ではG2を含め14回目の優勝を飾った。2着に守屋美穂、3着に堀之内紀代子(ともに岡山)が続き2連単は1番人気、3連単は2番人気で決着した。
自分らしく戦い抜き、宇野が1年半ぶりの優勝。水上パレードではスタンドの声援に応え、笑顔でファンに手を振り続けた。「すごく緊張していたのでホッとした。うれしい」と喜びをかみしめた。
実績機を手にした今節は毎日勝ち星を挙げた。4日目に守屋を抜いて予選トップに立つと、準優、優勝戦は逃げて勝利。節間6勝でシリーズを制した。優勝戦はインからコンマ07の宇野に対し、2コースの守屋もコンマ06のスタート。「Sは様子を見たが、イメージしていたターンができた。一番いい状態でいけた」と最後は納得の足に仕上げて守屋の差しを封じた。
新勝率5・53で来年1月からはA2陥落となるが、期末の津から3場所連続優出でフライング休み前の児島で優勝。輝きを取り戻した宇野の心は、既に来年に向けて走りだしている。