【POG】池江勢3頭が来週初陣 ディープ産駒エルソールは「好馬体」(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今回は来週、3頭の新馬を予定する池江厩舎を取り上げたい。3頭はほぼ同じ時期に入厩し、調教の進み具合もほぼ同じペース。お互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながらトレーニングを積み、同じ週にデビューを迎えることとなった。

 11月28日の阪神・芝1600m(牝馬限定)にはエルソール(牝、父ディープインパクト、母パープル)をスタンバイ。「バランスが良く、均整の取れた好馬体。乗り込み量は十分だし、ひと追いごとに動きも良くなっている」と兼武助手の感触は上々だ。

 29日の阪神・ダート1800mにはサトノスバル(牡、父ディープインパクト、母コンクエストハーラネイト)を予定。兼武助手は「まだ口向きに課題があり、前回(レース2週前)の追い切りはコントロールの難しい面があったけど、今回(レース1週前)の追い切りではだいぶ改善していた。馬の後ろで我慢ができた」とひと追いごとの良化を感じ取る。「背中はしっかりしているし、気性面の成長とともに良くなってきそう」と展望を語った。

 29日の阪神・芝1400mを予定するサクロモンテ(牡、父ロードカナロア、母バイラオーラ)については「ケイコはそれなりに動けていたが、まだ息遣いが荒かった。これから良くなってきそう」と話した。

 僚馬で野路菊S5着のダノンシュネラ(牝)は白菊賞(29日・阪神、芝1600m)を予定。10月の京都新馬戦を快勝したディープモンスター(牡)はエリカ賞(12月12日・阪神、芝2000m)へ向かう。

 次週は京都2歳S(28日・阪神、芝2000m)が行われる。ここでは有力馬2頭の近況を取り上げたい。

 休み明けをひと叩きして上昇気配のワンダフルタウン(牡、高橋忠)。1番人気に支持された前走の萩S(3着)は中団追走からメンバー最速タイの上がり3F34秒1で伸びてきたが、前で運んでいた上位2頭も同じ上がり3Fで伸びており、展開が向かなかった印象だ。レースを振り返って、師は「馬体が大幅に増えて(16キロ増)パワーアップしたが、そこに心肺機能などがまだなじんでいなかった」と敗因を分析する。1週前の19日は栗東CWで僚馬を大きく追走するハードな追い切りを消化。最後までしっかりとした脚取りで、6F80秒7-37秒7-12秒4をマークした。師は「夏場のいい頃と比べるとやや物足りなさは感じるが、動きはだいぶ素軽くなった。もう1段階上げていけると思う」と感触は上々。「ルーラーシップ産駒らしい持続力が持ち味。うまく立ち回って今後につながる競馬ができれば」とコメントした。

 前走の札幌2歳Sは1番人気で3着だったバスラットレオン(牡、矢作)。2度目の重賞挑戦で初制覇を狙う。前走を振り返って、宮内助手は「初戦とは違ってきつい展開でしたからね。それでも力は示してくれました」と能力の高さを再認識。「立て直した効果で体の使い方が良くなり、成長を感じます。楽しみです」と期待を寄せた。(馬三郎栗東支局・塩手)

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