【ジャパンC】アーモンドアイ、主役は渡さない 国枝師「いい状態で出走させるだけ」
「ジャパンC・G1」(29日、東京)
徐々に盛り上がりを見せてきた。史上最多の芝G1・8勝を挙げ、現役最強馬に君臨するアーモンドアイ、史上3頭目となる無敗の牡馬クラシック三冠馬コントレイル、史上初の無敗牝馬三冠馬デアリングタクトが激突する。
現役最強馬アーモンドアイが最後の戦いに臨む。舞台は2年前、2分20秒6の驚異的なレコードで駆け抜けた府中の芝2400メートル。後輩三冠馬2頭の挑戦を堂々と受け止める。「二千くらいが一番いいかなと思っているけど、ジャパンCの内容を見て分かる通り、力を出せる舞台ではあるよね」と国枝師。続けて、初対決の3歳馬2頭には「みんなが思っている通り、すごい馬だよね。数字の上でも」と敬意を示した。
ただ、だからといって強く意識するわけではない。「こちらは、いい状態で出走させるだけだから」とあくまで自然体。アーモンドアイが最高の走りができる状態で、レースに送り出すだけだ。
シンボリルドルフやディープインパクトといった名馬でも成し遂げられなかった、史上最多の芝G1・8冠を達成した希代の名牝。最強とは何か-。それを若き三冠馬にしっかりと伝えて、花道を飾る。