【POG】2歳戦独断評価 初陣V世界的良血馬に4つ星 レフトゥバーズ将来性A
2歳新馬戦が3日間開催の東京、阪神の2競馬場で計11レースが行われ、23日の東京6R・芝1400mは、世界的良血オンラインドリーム(牝、父フランケル、栗東・武幸)が1番人気に応えて快勝した。同日の阪神3R・2歳未勝利戦(芝1800m)では、G1を7勝した名牝ジェンティルドンナの3番子ジェラルディーナ(牝、父モーリス、栗東・石坂正)が初勝利を挙げた。
好スタートからハナを奪った1番人気オンラインドリームが、1分23秒2のタイムで危なげなく逃げ切ってデビュー戦を快勝。母は凱旋門賞やキングジョージなどG1で5勝を挙げた名牝デインドリームという超良血馬が、最高の船出を飾った。1馬身3/4差の2着は4番人気のリュクスフレンド、さらに5馬身差の3着には6番人気のハコダテブショウが入った。武豊は「スタートが速かったし、思ったよりテンションも高くなかった(のでハナに)。体が小さい割にはしっかり走ってくれた。良血なんでね、ホッとしました」と無事に初陣を飾って安堵(あんど)の表情。武幸師は「スピードのあるところを見せてくれた。危なげない走りで、上手に競馬してくれましたね。体が小さく、幼いところがあるし、これからの馬なので、じっくり様子を見て次走を決めたい」と話した。(レース評価B、将来性★★★★)
先週の新馬戦勝ち馬評価一覧レフトゥバーズ(牝、父ディープインパクト、美浦・萩原)
土曜東京5R・芝1600m、横山武「僕が馬の動きについて行けないほど。調教から元気が良く期待していましたが、想像以上の瞬発力でした。カリカリするところはあるけど、体がもっと大きくなればさらに良くなると思います」(A、★★★★)
レゾンドゥスリール(牡、父ハーツクライ、栗東・須貝)
土曜阪神5R・芝1600m、川田「3コーナーの手前で極端に遅くなって、出入りがあるレースに見えましたが、ペースが安定してからはリズム良く走っていましたね。しまいもしっかりと反応してくれました。これからの成長がとても楽しみです」(B、★★★★)
ホワイトクロウ(牡、父ヘニーヒューズ、美浦・矢野)
土曜東京4R・ダート1400m、横山武「体が柔らかくしなやか。ただ、まだ力強さがない感じ。馬群で我慢できたし、新馬としてはいい内容で勝てたと思います」、矢野師「調教では遅れていたが、想像以上に強い競馬を見せてくれた。まだまだ良くなります」(C、★★★)
ルシャリーブル(牝、父ディスクリートキャット、栗東・鈴木孝)
土曜阪神6R・ダート1200m、和田竜「手応えはあまりなかったけど、攻めでもしぶとく動くと聞いていた。小気味のいいキャンターをするし、これからもまれて力をつけていけば」、鈴木孝師「体もないし、上に行くにはもう少し成長が必要かな」(C、★★)
イースタンワールド(牡、父ワールドエース、美浦・高柳瑞)日曜東京5R・2000m、吉田隼「4角から自信を持って行った。1頭でもちゃんと走れていたし、フットワークもいい。これからが楽しみ」(B、★★★)
ルヴィアス(牡、父ヴァンセンヌ、美浦・小西)
日曜東京6R・ダート1600m、横山典「真面目ですごくおとなしい。ゲートも良かったし、砂をかぶっても問題なかった。デビュー戦としては100点。(スタート直後の)芝の走りも良かったし、芝も大丈夫そう。使ってさらに良くなるはず」、小西師「予定通りの競馬をしてくれた」(B、★★)
サトノハンター(牡、父ハービンジャー、栗東・平田)
日曜阪神5R・芝2000m、松山「スタートがあまり良くなかったですが、内枠の分、挽回できました。いいところで脚をためられましたし、最後はしっかり反応してくれました」(C、★★★)
ロードエルピス(牡、父マジェスティックウォリアー、栗東・西浦)
日曜阪神6R・ダート1800m、池添「返し馬でも鳴いていたし、ハミを抜いて突っ張ったり、仕掛けて(ハミを)取り過ぎたり。経験を積んで良くなれば」、西浦師「もう少し集中してくれたら。現状はダートで土台をつくりたい」(C、★★)
タケルジャック(牡、父ブラックタイド、栗東・清水久)月曜東京5R・芝1800m、北村宏「パドックや返し馬の雰囲気が良かった。直線はじっくり待って追いだす形になったが、最後までしっかり走ってくれた。真面目な馬です」、清水久師「ゲートの中も良く、スタートもしっかり決めていいポジションを取れた。デビュー戦としては文句なしですね。いい内容だったと思います」(B、★★★)
メイショウフンケイ(牡、父ダイワメジャー、栗東・池添兼)
月曜阪神5R・芝1200m、松山「跳びの大きい馬ですが千二にも対応してくれて、いいポジションで流れに乗れました。追ってからしっかり反応してくれたし、これから良くなってくる馬だと思います」、池添兼師「これから少しずつ距離を延ばしていければ」(C、★★★)
先週の主な未勝利勝ち馬ヴィヴァン(牡、父ハーツクライ、栗東・池江)
土曜阪神4R・芝2000m、武豊「2走目でもイレ込みはなく、全体的には上手なレースができた。3角でフワフワしたけど、ムチを入れたら反応して前進気勢を見せてくれた。走ってきそうな馬ですよ」(B、★★★★)
ジェラルディーナ(牝、父モーリス、栗東・石坂正)
月曜阪神3R・芝1800m、北村友「届いて良かったです。リズム重視で乗りました。よく差し切ってくれました」、石坂正師「ホッとしました」
(B、★★★★)
サトノフォーチュン(牡、父ディープインパクト、美浦・国枝)
月曜東京4R・芝2000m、三浦「期待通りの走りでした。2戦は本当に馬場が悪くて苦しめられましたからね。ゲートが出なかったりといい勉強になって今回に生きました。風が強くて馬場が悪いなかでのこの時計。内へモタれたり、体のはまりなど、これからの馬です」(B、★★★★)
(馬サブロースタッフによる独断評価は、レース内容はS、A、B、C、D、将来性は★での5段階)