【競輪】郡司G1初制覇 地元GPへ弾みつけた「最高の形で迎えられる」

 「競輪祭・G1」(23日、小倉)

 郡司浩平(30)=神奈川・99期・SS=が主導権を取った松井宏佑を追走し、最終2角から番手まくりを決めて優勝。デビューから9年10カ月で念願のG1タイトルを手にし、年末のKEIRINグランプリ2020(12月30日・平塚)の出場権もゲットした。2着には平原康多、3着には稲川翔が入った。

 見事に競輪王に輝き、念願だったG1タイトルを手にした郡司。「ずっと欲しかったG1のタイトル。取れてホッとしている」と厳しい戦いとなったレース直後は肩で息をしながら喜びをかみしめた。

 「気持ちがこもった走りでしびれた」と後輩の思いが伝わるレースだった。「作戦は松井君が行くところを行って、緩めずに掛かっていた」と前を任せた松井が赤板ホームからスパートして主導権を奪取。「自分は相手の仕掛けを見ながら、合わせながら」と最終2角で番手から踏み上げた。直線では平原がいいスピードで迫るも「イメージより早く(番手から)出たけど、押し切れて良かった。最後は無我夢中。どっちが勝ったか分からなかったけど、お客さんの声援が自分の方にあったのでそれで確信ができた」と1/2車輪差で激戦を制して栄光のゴールを駆け抜けた。

 グランプリへは当確の状態で迎えた決勝だが「(G1優勝で)気分的に違う。最高の形で迎えられる」と地元の神奈川県で行われる年末の大一番へ大きな弾みを付けた。

 2年連続での出場となるグランプリ。「去年は参加するだけになってしまったけど、今年は取りに行くつもりで走る」と力強く宣言。脇本、新田のナショナルチーム勢に清水、松浦のゴールデンコンビを相手に真っ向勝負で頂点を目指す。

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