【ジャパンC】ワンチームで初GI!内田博がクレッシェンドの力引き出す
「ジャパンC・G1」(29日、東京)
チーム一丸となって、ここまでやって来た。ジャパンCで6歳馬のクレッシェンドラヴがG1初出走を果たす。コンビを組む内田博幸騎手(50)=美浦・フリー=がこの馬を語る時、いつも口にするのは「みんなで大事に育ててきた馬ですからね」という言葉だ。
林厩舎に転厩したのは4歳の春で、その時はまだ2勝馬だった。そこから勝利を積み重ね、6歳になってG1のステージにたどり着いた。馬主、牧場、厩舎、そして騎手が一つのチームとなって大舞台へ送り出す。そのアンカーを務めるのが、11戦連続で手綱を取っている内田博だ。
最終追い切りは25日、美浦Wで3頭併せ。5F67秒4-39秒5-12秒8の時計で、パートナーの2頭に半馬身先着した。「3頭の真ん中でいい併せ馬ができた。動きは良かったです」と手応えをつかんでいる。
三冠馬3頭をはじめ強豪がそろう。「これだけのメンバーの中で走れるのは幸せです。この相手にどれくらいやれるか楽しみ」と闘志を燃やす。大一番でのベテランの手腕に注目だ。(デイリースポーツ・小林正明)