【POG】姉はG1馬ジェンティルドンナ!スレイマン初陣Vへ調整順調(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 21日の阪神新馬戦(芝1600m)を快勝したローブティサージュの2番子レゾンドゥスリール(牡、須貝)。阪神JFを制した母同様に新馬戦をクリアし、来春のクラシック戦線へ大きな期待を抱かせた。レースを振り返って、師は「(3角で極端にペースが遅くなる難しいレースにも)上手に対応できたし、しまいも切れた」と満足げな様子。次走は放牧を挟んで、シンザン記念(1月10日・中京、芝1600m)を予定する。「まだ幼い面があるので、デビューの時も焦らずにじっくり乗ってきた。今後も成長を促しながら育てていきたい」と展望を語った。

 僚馬で東スポ杯2歳S5着のヴェローチェオロ(牡)もいったん放牧へ出して、次走は来年になりそう。「重賞でも5、5着と頑張っている。バテないタイプで、距離は2000mくらいが良さそう。成長を促して、さらに良くなった姿を見せたい」と話した。

 もちの木賞を勝ったホールシバン(牡、高橋忠)は全日本2歳優駿(12月16日・川崎、ダート1600m)へ向かう。師は「ケイコの時から大人びた立ち振る舞いをするし、ポテンシャルの高さは感じていた。レースでも(課題だった)手前をスムーズに変えてくれたし、センスの良さを見せて強い内容だった」と笑顔で話した。「まだまだ良くなると思う。コース変わり、輸送ともに問題はなく、次も楽しみ」と大きな期待を寄せた。

 1番人気に支持されたJBC2歳優駿で13着に敗れたタイセイアゲイン(牡、松下)も全日本2歳優駿が目標。前走の敗因について、師は「中1週での長距離輸送がこたえたかも。それに1角でもごちゃついてスムーズさを欠いたからね」と敗因を分析した。「スムーズな競馬ができれば、地方のコースでも対応はできると思う」と、巻き返しへ向けて意気込んだ。

 次週の注目新馬は12月6日の阪神・芝2000mを予定するジェンティルドンナの半弟スレイマン(牡、池添学、父キングカメハメハ、母ドナブリーニ)。1週前の26日は吉田隼を背に、栗東CWで僚馬ブルスクーロ(4歳3勝クラス)と併せ馬。6F地点で1秒追走し、残り1Fで馬体を並べて併入。馬なりで6F82秒6-38秒6-12秒2をマークし、軽快な走りを披露した。どんなレースを見せてくれるか注目したい。(馬三郎栗東支局・塩手)

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