【チャンピオンズC】チュウワウィザード上積み十分 絶対王者に一矢報いる!

 「チャンピオンズC・G1」(6日、中京)

 打倒・クリソベリルへ-。チュウワウィザードは2日、栗東坂路で併せ馬を行い、しっかりとした脚取りで駆け上がった。休み明けをひと叩きして、状態は確実に上向いている。

 リベンジマッチに燃えるチュウワウィザードの最終追い切りは、栗東坂路での併せ馬。トロイカ(3歳1勝クラス)を追走する形で真っすぐに坂を駆け上がり、上がりを鋭くまとめ、併入に持ち込んだ。刻んだ時計は、4F52秒4-38秒0-12秒4。バランスが抜群で、とにかくぶれがない。ラスト2F24秒8を見届けた大久保師は高く評価。「25秒を切って上がってくれましたし、前走を使って状態は上がってきている感じがしています。そこに期待したいと思っています」と体調面の上積みに言及した。

 4着だった19年のチャンピオンズC、いずれも3着に終わった20年の帝王賞、そしてJBCクラシック。栄冠をつかんだのは、全てクリソベリルだった。絶対王者はまさに宿敵と言える存在。この壁を乗り越えなければ、栄冠には届かない。「何とか一矢報いたい」。指揮官は、そのために調教段階から工夫を加え、レースに向けて戦略を練ってきた、と話す。速い時計への対応策を含め、コンビを組む戸崎圭とも打ち合わせ済み。最終的なプラン決定は、枠順決定後になるという。

 3着だった前走に関しては、直前の雨で馬場が軽くなり、前々での競馬を選択。結果的にいい目標になってしまった。それでも、トレーナーは「最後の直線では、よく辛抱してくれたと思います」と前を向く。ここまで17戦。馬券圏外となったのは、4着だった19年の同レースだけ。類いまれなる安定感にプラスアルファをして挑む大一番。逆転を信じて心を燃やす。

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