【POG】白毛馬ソダシ、無傷4連勝でのG1奪取へ視界良好(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 次週は2歳女王決定戦・阪神JF(13日・阪神、芝1600m)が行われる。ここでは有力馬3頭の1週前の様子をお伝えしたい。

 まずは無傷3連勝で、重賞を連勝中の白毛馬ソダシ(牝、須貝)から。洋芝の札幌2歳Sと、上がりが速い決着だったアルテミスSをともに完勝。勢いに乗ってG1奪取を狙う。1週前の2日は吉田隼を背に、栗東CWで僚馬ブレイニーラン(5歳2勝クラス)と併せ馬。6F地点で2馬身追走。残り3Fで馬体を並べ最後は2馬身先着。6F80秒9-36秒9-12秒5の好時計をたたき出した。師は「これだけしっかりやれたからね。これで息がつくれたし、レース当週は調整程度で十分」とイメージ通りの調整過程に笑みを浮かべる。今回については「まだ牝馬特有のぴりぴりさが残っているし、初めての当日輸送が鍵になる」と冷静に分析するが、「脚元の不安がなく順調に来ているのが何より。広いコースの方が合っているし、楽しみ」と手応えを口にした。

 ファンタジーS覇者メイケイエール(牝、武英)も無傷3連勝で重賞連勝中の一頭。今回の一番の課題はさらに1F延長しての初めてのマイル戦だろう。1週前の2日は武英師自らが騎乗して、栗東CWで軽快な動きを披露。4F54秒2-37秒3-12秒1を馬なりでマークした。師は「いい動きだった。最近は週末に強めに追って、週中は控えめのパターン。予定通りの調整ができている」と納得の表情。「まだ線が細くてこれからの馬だけど、バランスが良くてしっかりしたつくり。(マイル克服に向けて)ケイコでも工夫をしながら調整しているし、状態は非常にいいと思います」とさらなる上昇を示唆。自身、そしてミッキーアイル産駒のG1初制覇へ向けて視界は良好だ。

 逃げて新馬-ききょうSを連勝中のポールネイロン(牝、矢作)。決してスピード一辺倒ではなく、直線で二枚腰を使えるのが長所。ききょうSもフラリオナの追撃を首差しのいで、レコードV。着差以上に強いレースだった。宮内助手も「前走のレースぶりからすれば、1F延びても対応はできそう。リフレッシュした効果は十分だし、右回りでも全く問題はない。G1でも楽しみ」と期待を寄せた。

 京都2歳Sを制したワンダフルタウン(牡、高橋忠)は放牧へ。年内に出走予定はなく、次走は弥生賞ディープインパクト記念(3月7日・中山、芝2000m)になるもようだ。

 11月の阪神新馬戦(芝2000m)を勝ったサトノハンター(牡、平田)はトモに疲れが出たので、放牧へ。「まだ体質の弱さが残るし、それに奥手だからね。じっくり育てていきたい」と師。僚馬で萩S6着のギャラントウォリア(牡)については「前走は直線で手前を変えていなかった。これからの馬だし、もう少し成長を促したい。次走は年明けになると思う」と話した。

 11月の阪神未勝利戦(芝1600m・牝馬限定)を快勝したシャーレイポピー(牝、石坂公)について師は「能力は高いけど、まだ緩さが残っている。次走は紅梅S(1月16日・中京、芝1400m)か、エルフィンS(2月6日・中京、芝1600m)を考えている」と話した。

 2日の兵庫JGを逃げ切って重賞初制覇を果たしたデュアリスト(牡、安田隆)。全日本2歳優駿(16日・川崎、ダート1600m)に選出されており、ここでも人気の中心になると思われるが、師は「レース後に疲れが出たので、出否は未定。最終締め切り日まであと1週間あるので、馬体の調子を見極めながら判断したい」と話した。(馬三郎栗東支局・塩手)

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