【ボート】寺田祥が若松BBCトーナメント制覇 イン逃げでチャンピオンベルト獲得
「BBCトーナメント・プレミアムG1」(6日、若松)
1号艇の寺田祥(42)=山口・81期・A1=が、まくり差した吉川元浩を振り切って快勝。8月のSG・メモリアル(下関)に続く今年7回目の優勝。大会2代目覇者となって賞金1100万円を手にした。プレミアムG1は初、通算では54回目の優勝。2着は吉川、前回覇者の田村隆信は3着でタイトル防衛に失敗した。
痛快な先制パンチで強敵をKO!寺田が鮮やかな逃走劇で2代目王者に輝いた。
決勝戦は3対3の枠なり。絶好枠からうなりを上げるストレートは、威力を増して1Mを先攻。吉川が3コースから剛腕パンチでまくり差したが、バックで鋭伸。反撃の余地を一切与えず、17年8月、ボートレースメモリアルでSG初Vを成し遂げた水面で、新たな伝説を刻み込んだ。
「今年はそんなにいい一年ではなかったけど、いい時もあって今節は数える中のひとつ。今まで勝ったレースの中で、今が一番うれしいかも」と白熱のバトルを制して笑みがこぼれた。
トーナメントは1回戦、準々決勝を1着で勝ち上がり、準決勝は3着で決勝戦に進出。勝負の命運を握るあみだくじの抽選では「うれしいというか、びっくりした」と1号艇を引き当て、幸運の女神のハートをガッチリつかんだ。
次走はいよいよ年末の大一番となるSG・グランプリ(15~20日・平和島)。「いい結果を残せたので、このリズムで行けると思う」と今回のバトルは、頂上決戦へ大きな弾みとなった。ボート界最強の称号でもある「チャンピオンベルト」を手土産に、狙うは賞金王のタイトル奪取あるのみ。闘魂の炎を燃やし、歓喜のテンカウントを響かせてみせる。