【地方競馬】勝島王冠はモジアナフレイバーが3連覇 村神様「地方馬同士は負けられない」
「勝島王冠・S2」(9日、大井)
ひと叩きされた8歳馬ノンコノユメ、年齢を感じさせない安定感の9歳馬リッカルドの両実績馬を相手に、5歳馬◎モジアナフレイバーが、若さで3連覇を決める。
この春は消化不良に終わった。フェブラリーS6着と奮闘しながら、カラ遠征となったドバイ(開催中止)の影響が残り、帝王賞では13着と惨敗。南関東のエース格としてのプライドがズタズタにされたが、反撃の秋へ、夏場は立て直しに努めた。
船橋での復帰戦を楽勝し、臨んだ前走の南部杯(盛岡)は3着。大雨のなか、日本レコードでの決着となったが、2番枠から上手な立ち回りで勝ったアルクトスに0秒3差。自身も持ち時計を大幅に更新する1分33秒0で駆け抜け、改めて力のあるところを証明してみせた。
その反動を懸念して、JBCクラシックは早々に自重。昨年3着した東京大賞典へ目標を定めた。前走の疲れを取り、間隔をあけてじっくり乗り込まれてきただけに、仕上がりも上々に映る。この先を考えれば、地方馬同士では負けてはいられない。
昨年も斤量58キロを背負い、ノンコノユメ、サウンドトゥルー以下を完封。スタートに若干の不安もあるが、そこは主戦・繁田健も心得ているはず。先行して良し、差して良し。自在のレースぶりにも好感が持てる。3連覇を果たし、再びJRA勢を迎え撃つ暮れの大一番へ。その勝ち方が問われる一戦だ。両実績馬へ、馬単(9)→(1)(11)の2点で。(デイリースポーツ・村上英明)