シンボリクリスエスが死ぬ 藤沢和師「調教師としても勉強させられた馬」

レコードで快勝、有馬記念のラストランを見事に飾ったシンンボリクリスエス=2003年12月28日、中山
有馬記念連覇を果たしたシンボリクリスエス=2003年12月28日
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 JRAは9日、天皇賞・秋、有馬記念を連覇し2002、2003年の年度代表馬を受賞したシンボリクリスエス(牡21歳)が8日、蹄葉炎(ていようえん)のため千葉県成田市のシンボリ牧場で死んだと発表した。

 同馬は2001年10月にデビュー。翌02年のダービーでは2着に敗れたものの、3歳馬ながら天皇賞・秋と有馬記念を勝ち、年度代表馬に選出された。さらに03年も天皇賞・秋と有馬記念を制覇し、2年連続で年度代表馬となった。現役引退後は種牡馬として、サクセスブロッケンやエピファネイアなどG1馬を輩出した。

 現役時代に管理した藤沢和師は「亡くなったという話はけさ聞きました。引退レースの03年有馬記念で、素晴らしい勝ち方をしてくれましたね。ダービーは勝てなかったけど、王道路線を歩んだ馬が強いと、調教師としても勉強させられた馬です。種牡馬としても成功しているし、これから続く2世、3世にも期待しています」と話した。

 けい養先のシンボリ牧場・和田吉弘社長は「昨年種牡馬を引退し、シンボリ牧場に移動してきましたが、今年9月に蹄葉炎を発症しました。最後は自力で立ち上がることができなくなってしまい、やむを得ず安楽死となりました。名馬でファンも多く、もっと長く生きてほしかったという気持ちで残念でなりません」とコメントを発表した。

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