【POG】ダノンザキッド、無敗でのG1戴冠へ 伸びしろ十分(栗東発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 今年は有馬記念前日の26日に行われるホープフルS(中山、芝2000m)。昨年の覇者コントレイルは3歳牡馬三冠制覇、ほかにも4年前の勝ち馬レイデオロはダービー馬、2年前の勝ち馬サートゥルナーリアは皐月賞馬になり、今やクラシックへ向けての重要なステップレースと言っていい。

 今年はダノンザキッド(牡、安田隆)が主役になりそうだ。新馬-東スポ杯2歳Sを無傷2連勝中。ともにメンバー最速の上がり3Fを駆使する圧巻の内容だった。勢いに乗ってG1奪取を狙う。前走を振り返って、師は「まだ緩さが残っているし、手前の変え方にも課題が残る現状だが、前走はぎこちなさが残りながらも(手前を)変えてくれた。徐々には良くなっている」と冷静に分析した。今回については「コーナー4つの舞台も二千も初めて。そこが鍵になる」と新たな課題を挙げたが「ひとつひとつ克服していってくれれば」と前を向いた。成長過程の現状でこれだけのパフォーマンス。まだまだ伸びしろが見込めるし、これからのさらなる成長が楽しみだ。

 マリアライトの初子・オーソクレース(牡、美浦・久保田)も現在、無傷の2連勝中。新馬戦以来の騎乗になるルメールは「まだまだ良くなりそう。二千も大丈夫だと思う。G1で相手はそろうけど、どこまでやれるか楽しみ」と期待を寄せた。

 ダートで3戦2勝のホールシバン(牡、高橋忠)は初めての芝がG1。全日本2歳優駿を予定していたが、除外になり、ここへの参戦を決めた。師は「血統からはダート向きの印象。ただケイコは動いているし、状態の良さを生かして頑張りたい。今後の選択肢が広がるようなレースができれば」と話した。

 白毛馬でJRA芝G1を初めて勝ち、無傷のV4を決めたソダシ(牝、須貝)。最後は鼻差の接戦だったが、勝負根性を見せて2着サトノレイナスとのたたき合いを制した。レースを振り返って、師は「今回は馬込みでの競馬も想定していたが、うまく立ち回ってくれた」と笑顔で話した。次走については「これからオーナーと相談してからになるが、(桜花賞と)同じ舞台を経験できたので直行の可能性もある」と話した。

 阪神JFで11着のエイシンヒテン(牝、渡辺)、僚馬で同17着のシゲルピンクルビー(牝)は放牧へ。僚馬で11月の阪神新馬戦を勝ったアトミックフレア(牝)はフェアリーS(1月11日・中山、芝1600m)に向かう。「センスがいいので、中山コースは合いそう。長距離輸送についても心配はない」と師。(馬三郎栗東支局・塩手)

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