【POG】初陣Vディオスバリエンテ、奥を感じるレース内容(美浦発)

 競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。クラシック戦線を見据える良血馬からデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 先週の阪神JFはソダシ(牝、栗東・須貝)が勝利。白毛として初めてのG1制覇を成し遂げました。無敗の三冠もありましたし、今年は本当に記録尽くしの一年ですね。サトノレイナス(牝、国枝)は惜しい2着で、3着にもユーバーレーベン(牝、手塚)が入り、関東馬も頑張ってくれました。国枝、手塚の両厩舎は毎年のように牝馬戦線の活躍馬を輩出しますから、POG的には毎年マークしないといけないポイントですね。

 13日の中山新馬戦(芝1800m)を制したのはディオスバリエンテ(牡、堀)。完全に抜け出したと思った2着馬を、内からきっちりとらえる強い競馬でしたね。これはかなりの奥を感じさせる内容だったと思います。これまでのきょうだいを見ていると気難しい馬が多い印象ですから、このまま順調に成長してくればかなり楽しめる存在となりそう。

 12日の中山未勝利戦(芝1600m)を勝ったトゥルーアート(牡、大竹)は終始、大外を回って勝つのだからたいしたもの。いったん放牧に出される予定で、次走は未定。

 新馬戦はまた少し出走希望馬が多くなってきて、番組によっては除外が出ているところも。芝のマイル戦は使いやすい条件だけに今週も除外馬が出ており、来週も登録馬は多くなりそう。

 その26日の芝1600mに予定しているのがサンヴィセンテ(牝、木村、父ジャスタウェイ、母アビラ)。上にジェベルムーサ、カテドラルがいる血統馬だ。あまり大きくはないが、伸びのある歩様で素質を感じさせる一頭。16日は美浦Wで5F70秒5-55秒0-40秒7-12秒8と無理をさせない程度の調教でも、動きは水準以上のものを見せており、実戦が楽しみ。鞍上は北村宏。

 藤沢和厩舎のギャラントマナー(牡、父More Than Ready、母River Cruise)も同レースを予定している。鞍上はルメール。

 9月の新馬戦を強い競馬で勝ったスルーセブンシーズ(牝、尾関)はすでに美浦帰厩済み。1月5日・中山の3歳1勝クラス(芝2000m)に出走を予定している。(馬三郎美浦支局・木村)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス