【ボート】峰竜太GPV2 涙の戴冠「こんな最高な結果はない」
「グランプリ・SG」(20日、平和島)
1号艇で断然の人気を背負った峰竜太(35)=佐賀・95期・A1=が、堂々と逃げ切って1着。18年以来、自身2回目のグランプリ制覇、通算では4回目のSGVを飾り、優勝賞金1億円を獲得した。2着は寺田祥、3着には松井繁が入った。また、11Rのグランプリシリーズ優勝戦は深川真二(46)=佐賀・71期・A1=が2コース差しでV。両シリーズとも佐賀勢でのV締めとなった。なお、デイリースポーツでのラスト予想となった蛭子能収さんは見事な的中で有終の美を飾った。
初めて頂点に立ったときとは違う思いを味わいながら戦い、栄光のゴールを駆け抜けた。峰がインからコンマ01の強Sで1周1Mを先取りし、ライバルたちを完封しての自身2回目のグランプリ制覇を果たした。「2年前と違って、期待されてからの優勝だったので重圧はあのときよりあった」と、振り返ったようにトップレーサーがゆえのプレッシャーに打ち勝っての戴冠となった。
直前の11Rに行われたグランプリシリーズ戦では同支部の深川がV。「うれしかったし、プレッシャーがすごくきた。絶対に優勝して、心から“おめでとうございます”と言いたかった。こんな最高な結果はない」と先輩からのバトンを引き継ついでのV。ピットに引き揚げると涙が止まらなかった。
優勝賞金1億円を手にし、今年の獲得賞金トップは当確。さらに年間最高勝率、MVP獲得も濃厚。年間勝利数でも現時点では1位をひた走り、4冠も狙える立場。まさに“ボート界最強”と言っても過言ではない航跡を描く。「重圧は大きくなると思うけど、それを乗り越えて最高のレースをしていきたい」と、これからに力を込める。さらに進化を遂げてボート界を引っ張っていく。